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似合わない 6
その眼鏡屋はなんとも高級そうな雰囲気で、店員もぴしっとスーツを着ており愛想よく話しかけて来て
ヴェネッタは流されるままに店員に連れられて視力を測られ、イヴィトと店員があれやこれやと喋りながらヴェネッタをマネキンのようにして色んな眼鏡をかけていくので大人しくしていたりした。
「今までかけていらっしゃった眼鏡は見たことのないフレームですね…
それに度もかなりズレているといいますか…」
店員は苦笑しながらも、自分で修理に修理を重ねて
最早原型を留めていないのかもしれない元の眼鏡を一応綺麗なトレーの上に置いていてくれている。
「…どうされますか?こちらでお引き取りもできますが…」
「……いえ、持って帰ります……唯一…父がくれたものなので……」
ヴェネッタは綺麗なトレーの上に乗っているボロボロの眼鏡を見下ろした。
そんな形で、そんな色だったっけ。
毎日一緒だったのに、なんだか違うものみたいにも見えた。
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