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大切 3
「じゃあ、お腹すいたよな?ご飯食べいこ」
そんな事を言いながらイヴィトはまたヴェネッタの腕を取って歩き出した。
大切?好き?幸せ?
何一つ理解出来なくて、またヴェネッタは引き摺られて行ってしまう。
「……いやいやいや!!ちょ、ちょ、ちょっと待たれよイヴィト氏!!
何を言っておるんですか!?!正気!?本気!?それとも自分の恥ずかしい勘違い!?いや絶対そうですよね!?」
ヴェネッタは彼の腕を引っ張るようにして抗議し、散歩から帰りたくない犬のようになってしまった。
「もしや自分今から人肉ラーメン屋さんとかに連れて行かれる!?食材として!?」
「ラーメンじゃなくてパスタとかなんやけど…」
イヴィトはため息を零しながらようやく立ち止まってヴェネッタを振り返ってくる。
「あのさぁ。好きじゃなかったらわざわざ誕生日も覚えへんし
2人で一緒に出かけるなんて提案せんと思わん?」
「し、しかし!?」
「ちなみに半年くらいずーっと想ってましたけどぉ…」
「半!?!?」
「……来年はもう先輩おらんやん。だから今年しかないなと思って」
イヴィトはどこか寂しそうな顔をして、だけどすぐにいつも通りに微笑み片手を差し出してくる。
「せやから俺のわがままやと思ってさ…だめ?」
「えぇ……ううう…?」
そんな風に言われるとダメとは言えなくなってしまい、ヴェネッタは唸りながらも
差し出された手に怖々と触れた。
「ありがとう」
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