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島の外の人 3

だけどそんな中でも考えられないような奇特な人種達に出会うことになる。 まず、寮で同室となったルームメイトが代表的である。 彼は少々どころではないだらしなさで平気で服を脱ぎ散らかして全裸で寝ていたり 婚約者のいる上級生に手を出して修羅場になっていたりしていてなかなかに理解できない生態系をしていた。 そして入学時から噂になっていたクラスメイトのリチャーデルクス・イオンもそれに肩を並べるくらいかもしれない。 彼は十家という上位貴族の嫡男であり、すらっと背が高くて歩く度に注目を集めている割に喋ると貴族らしからぬ発言ばかりをしており 時々妖精に取り憑かれて変な言動をしている愉快な男だった。 次期皇帝に盾を付いたり、会社を立ち上げてみたりと次々に行動を起こしていく姿は確かにヤリ手に見えるのに、変な所が不器用なのか傷だらけになりながら好きな人を追いかけ続けている。 見た目も結構華やかで、家柄も相まってファンクラブなんていうものがあったりするのに本人はまるで気付いておらず 好きな子のことで頭がいっぱいになって右往左往している純粋な彼が妙に放っておけなくて、イヴィトはイオンと過ごす時間が多くなっていた。 そんな彼といる所為かいつの間にか周りには愉快な面々が集まってきて、いつの間にか新聞に載っているような有名人やらイオンを介してでなければ絶対話さなかっただろうなという不良生徒やらと一緒にいるような毎日だった。 次期皇帝と友達になって時々一緒に昼飯を食べたりしている、なんて島の人間に言ったら腰を抜かすのでは無いかというくらいだ。 だけどそんな毎日がイヴィトは結構気に入っていた。 島にいたら絶対に出会えなかった彼らの思考や言動や人生観は、全くもって理解出来ないなと思う一方で 自分がいかに世間知らずで、狭い概念の中生きていたのだろうと思い知らされているようだったから。 それはイヴィトにとっては心地の良い衝撃なのだ。 凄いなぁと思う一方で、何故そんなことが出来ない?と思うような事もあったりして 次から次へと問題を引き起こす彼らに巻き込まれたり、見ている事しか出来なくて歯痒い思いをしたり、かと思えば精一杯こき使われたりと翻弄されて イヴィトは彼らのおかげで学園生活を実に謳歌していると感じていた。

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