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友達は起業家 2
「は、はい…おかげさまでとても楽しく過ごさせて頂いております…!
リチャーデルクス様が居らっしゃらなかったらこんな晴れやかな気持ちで勉学に励んでいられなかっただろうなと思うので、感謝してもしきれません!」
「そっかそっか、でも…ルルジャくんは一応支援者がいるようなことをご両親は仰られてたけど…?」
「あー…えっと、僕はその…卒業後に婚姻する代わりに支援してやるととある伯爵様に言って頂いていたのですが…」
彼は悲しそうに眉根を下げて俯いてしまった。
「選り好みが出来る立場ではないとは分かっているのですが…
その伯爵様というのがもう60歳に近くて…その、結構なんていうか……お…お会いした時も……なんだか…」
まるで小動物のように震えながら涙を溜めている1年生に、イヴィトは隣に座っていたイオンの膝を軽く叩いた。
「な、なるほど。将来の為に選択の自由はあった方がいいですからね!
ご両親にはこちらから説明しておくからルルジャくんは安心して学園生活を謳歌してくださいね」
「…!ありがとうございます…!
兄がリチャーデルクス様の事を社交界で聞いてきて…それで支援が受けられたらとりあえず婚約はしなくてはいいのではないかと助言してくれたのです…!」
「そ…そうですか、それはよかった…」
「お金のことは気にせんと、沢山勉強してや
なんか困りごとあったら言うんやで?」
「はい…!ありがとうございます!」
1年生はキラキラと瞳を輝かせ、フレッシュな笑顔を浮かべると面談室から去って行った。
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