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友達は起業家 5
「い、イヴィトくん…君は黙ってたら怖いんだヨォ…?」
ついヴェネッタの事を考えて両手に拳を作っていたイヴィトに、イオンは何故か怯えたように呟いている。
いつの間にか彼の姿勢は正されており、イヴィトは彼に顔を向けた。
「俺はイオンのことほんまに凄いって思ってるんや…」
「え、や、やだぁ〜何急にぃ……?」
イオンはまた妖精に乗り移られているような喋り方と仕草をしているが、好きな人の為に出来ることはないかと懸命に動いている彼は本当に凄い人だとイヴィトは思っていた。
自分もそうしたいと思っているけど、なかなかうまくいっている気がしないから余計に。
「んもぉ…そんなにじっと見ないでぇ…
あ、アタシにはレンシアさんが…いるんだからぁ…」
イオンは変なクネクネした動きをしながら両手で自分の頬を包んでいる。
よく分からないが気持ち悪い事だけは分かって、イヴィトはため息を溢した。
素直に尊敬させてくれない所が、やっぱり人間は複雑だと思わざるを得ない。
「アホなこと言うとらんと!次は不動産屋さんに会うんやろ!」
「あ…はい…そうでした…」
イヴィトは次の予定に動き出すべく立ち上がった。
イオンは自分には出来ない事をどんどんやっていく人だなと思う一方で、一体自分が居なかったらどうしていたのだろうと思う時もあるので
結局なんやかんや世話を焼いてしまうイヴィトだった。
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