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平等には出来ない人 4

「イヴィト殿、是非試し書きしてみてくだされ」 「どれどれ?」 イヴィトはペンとノートを差し出されて、試しにぐるぐるっとペンを走らせてみた。 すると赤色の線が描かれる。 「おぉすごい!赤色や!」 「こっちは青…になっているはず!」 ヴェネッタはそう言いながらもう一つのペンをノートの上で走らせる。 すると綺麗な青色の線が引かれた。 「すごいやん!」 「で…でも継続して書けるか試しませんとね…何か長い文章を書いてみてくだされ」 「長い文章ー…?うーん…」 急に言われても何も思い付かず、イヴィトはちょっとだけ考えてからペンを走らせた。 “ヴェネッタ先輩こっち見てください” と書くと、え?と言いながら彼は顔を上げた。 一つのノートに書き合っていたので結構顔が近付いていたらしくイヴィトは自分で指示しておきながら、近いな、と驚いてしまう。 するとみるみるうちにヴェネッタの顔が赤くなっていく。 「わー…本当に見てくれた…このペンほんますごいやん」 「な、な、何を言ってるんですかッ!!」 「あはは、冗談やんか〜」 頬を染めているヴェネッタを見ていると、めちゃくちゃに抱き締めたいような気持ちになってイヴィトは笑って誤魔化した。 最近はこういう自分で仕掛けて見事にやり返されて失敗するみたいな事が多い気がしてしまう。 「…うん。でも書き心地も遜色ないし、いいんとちゃう? 社長もきっと喜ぶで」 イヴィトは赤色のペンで特に意味のない線を描きながら頷いた。 今まで“無限ペン”は黒色しかなかったが、他の色も作りたいというイオンの意見によりヴェネッタは最近開発に勤しんでいたのだった。 無限ペンにするのは少々特殊なインクがいるらしく、どうやら結構試行錯誤していたらしい。 ヴェネッタの指先はインクでいろんな色になっている。

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