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平等には出来ない人 7

「お前らなんで付き合ってないの?」 「それな〜」 急に話しかけられて向かい側を見ると、机に両肘をついてぼけっと口を開けているイヴィトのルームメイトのスーと その横でクッキーと紅茶を嗜み本を広げているローラの姿があった。 「す、スー!?ローラも…2人ともいつの間に…」 「ずっと居たが?」 「いちゃついてるのをしっかりと見させてもらったよーん」 「い、いやいや…ちゃうって…」 「うわ!イヴィトが動揺してるぞ!なんて珍しいんだ!」 ルームメイトのスーはわざとらしく驚いたように目を見開いている。 「やっぱなーイヴィトはお淑やかなタイプが好きなのかーどーりでなーEDなのかと疑ってごめんやでー」 「余計なこと言わんで!?」 「ヴェネッタのどこがお淑やかなんだ…」 「なんかいい感じジャーン?いーなーいーなー」 「な…なななにを言っておるのですかなスー殿… じ、じじ自分達はただ仕事をしておっただけですし…?」 「オフィスラヴってやつ?いーじゃーんそういうの好きよオレー みんな帰ったオフィスでの情事…っなんか燃えるじゃん…っ」 スーは両手を組んで何故か鼻息荒く語っていて、ローラは彼に背を向けて本に目を落としている。 「オレいつでも部屋あけてあげるからね、センパイ」 「バカいわんと!」 したい時言ってね、とヴェネッタにウインクしているスーにイヴィトはついテーブルの下で彼の足を蹴っ飛ばしてしまった。 しかしスーはケラケラと笑っている。 「あははっこいつNTR竿役みたいな顔して純愛じゃん!うぶらぶじゃん!」 「はぁ…これ以上周りがピンク色になっていくのは勘弁願いたいんだがなぁ…」 「えー?何々?相手いないの? サンちゃんちょっとSっぽいから結構興味あるかもなんだけど!」 「お前と寝るくらいなら豚と寝た方がマシだ」 「何それ何それ!デブ専ってこと!? そ…それともオレを豚として躾けてくれるってこと!?」 スーは相変わらずあまりにも欲望のままに生きているらしく、ローラにぐいぐいと迫っては舌打ちされている。 目の前で繰り広げられる最低の会話にヴェネッタはおろおろしていて、イヴィトは頭を抱えてしまうのだった。

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