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剥奪 2

「ですが…その、テガボ元子爵とは未だに音信不通となっておりましてですね…現在所在不明なのですよ。 ご自宅にも何度も役場の者が尋ねているのですが留守のようで… ヴェネッタ様は所在をご存知ないでしょうか?」 「い…いえ……自分は何も…所在不明なんて今…初めて聞きました…」 とはいえ、父親の行方知れずは大方予想がつく事だった。 ヴェネッタが学園に来る前から長期間帰ってこない事なんてしょっちゅうだったし、どこに行っているのかなんてヴェネッタには知る由もない。 「やはりそうですよね…こちらとしても様々な調査の結果、テガボ元子爵はかなりお酒に依存しておられたようで… その、こちらとしても手続きを進める上で正常な判断の出来ない人間だと位置付けなければならないのですよ。 そうなってきますとご嫡男様でいらっしゃるヴェネッタ様に一度家督を引き継いでいただき お手続きをして頂けたらと思うのですが…」 父親が正常な判断ができないというのは身を持って知っているので、ヴェネッタは頷く他なかった。 学園へやって来てから一度も会っていないけど、きっとよくなっている事はないのだろう。 それどころか、生きているかどうかすら定かではない。 「…わかり、ました……」 「ありがとうございます。ですがそのぉ…大変心苦しいのですが、現在テガボ家には数々の“違反”の通達が発行されておりまして… 爵位剥奪というのがその罰則の最終手段なのですね… それで……」 とにかく、役場の男が長々と説明した内容を要約すると テガボ家に与えられたペナルティを全部お前が清算せえよ、ということだ。 だがさすがに今まで何も知らなかった上にまだ学生の身分のヴェネッタがいきなり投獄されるなんて事は可哀想だと計らってくれたらしく、 爵位剥奪と罰金でどうにか許して貰える、との事だった。

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