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剥奪 3

「……そ…それでその…罰金とは…どれくらい…」 ヴェネッタが怖々と聞くと、男は何かの資料を見ながらメガネを持ち上げる。 「まあそうですね…今まで滞納されていた支払いや職務放棄や招集無視によっての罰金等等を併せますと 大体2000万…くらいでしょうかねぇ…」 「に………」 ヴェネッタは思わず白眼になってしまいながら仰け反った。 「に、に、2000万!!!?!??!?!」 「ええ…そうですね、これでも結構減額した方ではあるのですが…」 「そそそそ、そんな大金…は、払わないと…いいいけないんですかかか…!?じ、自分が…!?」 「勿論まだ学生の身でいらっしゃるヴェネッタ様には酷な事だとは思っておりますよ… そこでですね、テガボ家のお屋敷の方を売却するのはいかがでしょうか?」 「屋敷……?売却……?」 ヴェネッタは半泣きのまま呆然と男の言葉を繰り返した。 「結構年代物ではありますが立派なお屋敷ではありますでしょう? 立地も悪くはないですし、国の方で買い取らせて頂けましたら1300万から1500万くらいにはなるのではないかと思うのです。 ただまぁ破損具合によっては少々値が落ちてしまうとは思いますが…」 「1500万…!う、売ります……!」 「そうですね、その方がよろしいかと… 後足りない分はローンでお支払い頂けるようこちらでも色々とプランを組んでみますので……」

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