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剥奪 7
自分は今彼に抱き締められているんだ、と理解出来ると何故か涙が溢れ出してきて
ヴェネッタは僅かな力で抵抗する。
「へ…平気なんですってば…!離してください…っ!」
何故自分がこんなにムキになっているのか分からない。
ヴェネッタはだらだらと泣きながら、抵抗するのだけど
そうすればそうするほど彼の力は強くなって行って、敵わなくて結局強く抱き締められるハメになってしまった。
どうしてなんだろう。
何故自分はこんなにも不自由なのだろう。
自分を宥めていた自分すら見失って、ただ絶望に沈められていくみたいだった。
「……っ、もう……もう、嫌だ……!
自分なんか生きてたって、なんの意味もない…!!」
ヴェネッタはぐちゃぐちゃになって思わず叫んだ。
「生きてて、よかったことよりも…居ない方が良かった時のほうが多くて…っ
頑張っても頑張っても全部取り上げられて…、馬鹿にされて、…叩かれて殴られて怒られて!殺されかけて!!!
そもそも、愛されてもいないし望まれてもいなくて!
迷惑ばっかかけて消えた方がマシだって思われてるんだとしたら…っ!
これ以上何の為に頑張れっていうんすか…!?」
今までの人生が一気に流れ込んできて、ヴェネッタは暴れながら泣き叫んだ。
どこかに駆け出したいのに身体は押さえ付けられていて、それにも無性に腹が立ってしまった。
「やってもやっても“普通”になれない……
…幸せなんて……、一体…なんなんすか…?」
どうやって藻搔いたって結局自分は、苦しみ続けるしかないみたいで。
「もう……死に、たい……っ…」
何度も何度も頭の中で浮かんでは打ち消した恐ろしい言葉を呟いてしまって、ヴェネッタは両手で顔を覆って泣いた。
壊れてしまいそうだった。
もしかするととっくに壊れているのかもしれない。
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