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贅沢な選択 7
「わ……、え…、あ……?」
「言うとる意味わかっとるんか…?」
「え、えっと、そ…その…は………はい……」
ヴェネッタは眉根を寄せながら目線を逸らして頷いている。
顔が赤くなって、耳まで赤くなって、開いた襟元から首と鎖骨が見えていて。
少し震えながらも大人しく転がされて、そのあまりにも無防備な姿にイヴィトは、そのはいは自分の思うはいと同じなのだろうかと呆れてしまうくらいだった。
「…ほんまに?」
なので少々お説教のつもりで、イヴィトはパジャマの下から覗いていた太腿に触れる。
ヴェネッタはびくりと身体を震わせ、恥ずかしそうに腕で顔を隠してしまった。
「……い……イヴィト殿のこと……自分は…ず、ずっと……好きだったと……思うのです……」
「………え…?」
「で…でも……れ…恋愛、なんて…そもそも…自分が何かを選ぶなんて…贅沢なことというか…
で…出来ないって…思ってました……それは…い、今だって…」
ヴェネッタは法外な支払いに追われて、心身共に追い詰められそれどころではなかったのだろう。
今だってそれは続いていて。
だから本当はイヴィトも、自分の事なんて気にしないで欲しいと思っていたのだ。
だけど勝手に気持ちが吐露されて、挙げ句の果てにはこんな風に触ろうとまでしている。
それでも、好き、と懸命に伝えようとしてくれるヴェネッタを、やっぱり独り占めしたくなってしまうから。
「…だから…、だから…も…もし…一つだけ贅沢が許されるのなら…と思うのです…」
ヴェネッタは腕を少しだけ退けてチラリとイヴィトを見上げてくる。
「…わ…私、を……い…イヴィト殿の…ものにして……、ほしいです……」
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