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お祖父様 2

「まあ、でも…イヴィト殿がいてくれるなら心強いですな! そ、それにいざとなったらイオン殿が雇ってくれそうだし…職に困らないのはありがたい!」 「……ヴェネッタ先輩」 イヴィトも色々と考えてはいるけど、極悪な高利貸しとは違い、法令違反の罰金が0になる方法なんていうのは無いに等しいだろう。 ヴェネッタは振り返って、泣きそうな顔をしていたイヴィトに微笑みかけてくれた。 「良いのですよ。なんだか自分は今無敵な気がしておるのです」 「無敵…?」 「うん。だってこうしたら…、イヴィト殿がきてくれるような……」 彼はそう言いながら両手を広げている。 イヴィトは反射的にその腕の中に吸い込まれていった。 「えへへ…ほらね?」 ヴェネッタはくすくすと笑っていて、イヴィトはめちゃくちゃに彼を抱き締めてしまった。 どうしてそんなに愛らしいのか、と思うけど。 こんな事で乗り越えられると本気で思っている彼に、やっぱり救われているのは自分の方だとイヴィトは思った。 何にも出来なくて歯痒く思っていた自分を、こんな時にまで救ってくれていて 何もかも敵わないなと感じてしまう。 「いつでも…いくらでもやったるよ。 だって…俺も無敵になれるもん」 「おお!2人で向かう所敵なしといったところですか!?」 無邪気に笑っているヴェネッタの頭を撫でながら、最強やー、とイヴィトも笑みを返すのだった。

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