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社長! 3
「なんという事だ…、こんな幼気な生徒がいただなんて…」
「ああ…我々は気付きもしなかったよ…」
「他にも、過酷な環境の中自分を犠牲にして学園に通う生徒も多いのです。
ですから今後も皆さんと共にどんどん支援していきたいと考えております!今後ともご支援の程どうぞよろしくお願いします!ご清聴ありがとうございました!」
イオンの演説に紳士達は拍手喝采を送っている。
ヴェネッタはいよいよと恥ずかしくなってイヴィトの元へ逃げ帰った。
「なんか可哀想な子を餌に票を集める政治家みたいな…」
「き…緊張した…」
寄付をしてくれた人達にお礼を言えたのは良かったけど、あんなに大勢の大人に注目されたのは初めてで心臓がドキドキしているし変な汗も出てきてしまったヴェネッタだった。
それから2人はイオンに連れ回されて、様々な大人に挨拶させられてしまった。
偉い大人や貴族に挨拶するのは緊張したけど、中にはヴェネッタ達が開発した商品を褒めちぎってくれる人や
今後も期待しているよ、と励ましてくれる人もいて素直に嬉しく思えてしまった。
大人はみんな自分の事以外には無関心で、
邪魔をすれば怒鳴られ殴られるような、そんな恐ろしいものだとヴェネッタは思っていたけど
そうでない人もいるのかもしれないと思えたのは良いことだった。
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