156 / 157
社長! 4
挨拶回りも一通り終わり、ヴェネッタ達は端っこの方のソファで休憩していた。
緊張し過ぎて喉がカラカラだったので、ヴェネッタはオレンジ色のジュースを飲んで落ち着いていた。
「はぁ…疲れた…」
「な…イオンはなんでそんな元気なん?」
「社会人モードがONになってるだけだよー」
ぐったりしている2人とは真逆にイオンはピンピンしている。
大人に臆する事なく質問に堂々と答えていたイヴィトも、ヴェネッタには充分過ぎるくらい社交的に見えているけど
イオンはさすが社長をやるだけの事はあるなといった感じだった。
彼は休憩する事なく向かいのソファに座って何かメモを取っていたが、
顔を上げるとびくっと身体を強張らせている。
何事かと2人がぽかんとしていると、光を纏ったみたいな煌びやかな存在が背後から現れ微笑みを向けてくる。
「みなさんここにいらしたんですね」
その存在は金色の髪を綺麗に纏め、いつもより高い位置で結んでおり、シンプルなドレスシャツとパンツにヒールというスタイルなのに
神々しいオーラを放っており、肩に乗っているドラゴンもいつもよりも伝説の生物感が増しているように見える。
「れ…レンシア様…尊……」
「……女神……?」
ヴェネッタは頭が呆然となって思わず拝んでしまったが、向かい側でイオンも同じように両手を組んでいる。
ともだちにシェアしよう!

