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社長! 6

「おい」 急にすぐ近くで声がして上を見上げると、ソファの後ろから生首が生えている。 フードを被っている生首は、分厚い眼鏡をかけていていつも通りの姿だ。 「ろ、ローラ殿…?」 「あれ?今日はバチギメじゃないん?」 「ふん。去年の反省を活かしてな…、いやそれよりだ… レンしぃ、ちょっと面貸せ」 「?…はい」 ローラはレンシアを呼ぶと何故かソファの向こう側に行ってしまった。 レンシアはドラゴンをイオンに預けて同じようにソファの向こう側にいってしまう。 何故か2人はしゃがみ込んでひそひそと話し始めてしまって、何故そこで?とイヴィトは突っ込んでいる。 「2人は明日からどうすんの?」 さっきまで惚けていたイオンは、ドラゴンに頭の上に乗られながら普通に雑談に戻っている。 ドラゴンは機嫌がいいのか悪いのか長い尻尾を揺らしており、先端がペシペシとイオンの頬に当たっている。 「あー…一応実家帰ろうかなーて。先輩も一緒に」 そんな風に言ってくれるイヴィトに、いいのかな、という気持ちになりながらもヴェネッタはそわそわとしてしまって彼をチラリと見上げた。 「なんかあった?」 「いやいや、俺もレンシアさんと一週間くらいは実家に帰ろうとは思ってるから 親が婚約の契約?するんだったら立ち会わせろって言ってきて…」 「十家ともなると色々と大変やな…」 「まぁ…ただ面白がってるだけだと思うけど… それか俺達を口実に堂々と休暇を取って会おうとしているような……」 どうやらイオンとレンシアは本格的に婚約をするらしい。 実にめでたい事で、次号の“予言の光”はお祝いムード一色だろうなぁとヴェネッタは予想した。 イオンとイヴィトはその間会社のことをどうするかを話し始めている。 2人はすっかりビジネスパートナーみたいになっているようだ。

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