2 / 6
新年のご挨拶と使いきれないお年玉
【美月 side】
明けましておめでとおございます!
本日は元旦、榊家 で新年のご挨拶をする日です。
みんなはスーツ、ぼくはお着物。
結婚した次の年から、振袖じゃなくて黒留袖ってゆうの着てる。
榊家の家紋が5つと、今年のは金色の扇とピンクの桜と鶴が刺繍してあるの。
「親父、明けましておめでとうございます」
「ぱぱ、明けましておめでとおございます」
「おめでとう。みっちゃん、今年も可愛いね。はい、お年玉」
今年もぱぱからお年玉、もらっちゃった。
毎年、きらきらの飾りが付いた封筒が、どんどん分厚くなってく。
去年もらったのも、まだ使ってないんだけどな・・・。
「ねえ、ぱぱ」
「なんだい?」
「お年玉、どんどん増えちゃうの。使いきれないの」
「そうかい?みっちゃん、お買い物しないのか?」
お買い物するけど、普段のお買い物は一緒に行く駿河 さんか新名 さんがカードで払っちゃうし、麗彪 さんか時任 さん、片桐 さん、カンナさんか環 流 さんと遊びに行った時は、おやつとかぼくが買いたいって言ってお金出すけど、それだけじゃ全然減らないよ・・・。
「ぱぱ、最近買った高いものは?」
「んー・・・そうだな・・・最近買った物と言えば・・・土地かな」
「とち・・・」
いくらするんだろ。
お年玉で足りる?
でもぼく、土地は必要ないから、買わないかな。
そおだ、みんなにも聞いてみよ。
「麗彪さん、最近買った高いものは?」
「高いもん?・・・時計」
今日してる腕時計、新しいのだ。
ぼく知ってるよ、それすっごく高くて、お年玉じゃ足りないって。
それに、ぼく時計しないし、買わないかな。
「時任さん、最近買った高いものは?」
「高い・・・ああ、車だな」
車、ぼくも好き。
でも、運転は出来ないし、ぼくがかっこいいなって思った車は、いつの間にか誰かが買ってて乗せてくれるし、買わないかな。
「駿河さん、最近買った高いものは?」
「うーん・・・パソコンですかね〜」
駿河さんとぼくのノートパソコン、新しいのにしたんだよね。
お年玉で買えるけど、新しくしたばっかだから、買わないかな。
「新名さん、最近買った高いものは?」
「新しい倉庫とごぅ・・・拷問 道具です」
ごう?
倉庫とお仕事の道具かぁ。
倉庫って、なにに使ってるんだろ?
ぼくは使わないから、買わないかな。
「片桐さん、最近買った高いものは?」
「特には・・・私も拳銃 ですかね」
片桐さんもお仕事の道具。
新しい掃除機とかかな?
おうちの掃除機も新しいのにしちゃってたし、買わないかな。
「カンナさん、最近買った高いものは?」
「えー・・・なにか買ったかしら・・・あ、今してるネックレスかな」
十字架にダイヤが並んでる、カンナさんの新しいネックレス。
小さいけどキラキラしてて可愛い。
ネックレスかぁ・・・でもぼく、キラキラは指輪があるから・・・。
「美月、アクセ欲しいなら俺が買ってやる」
「ん?ぼく、指輪 あるから、他はいらないよ?」
「「「「「「「なんて無欲な・・・」」」」」」」
みんな、困ったよおな顔してる。
むよく・・・って、無欲?
ぼく、無欲じゃないよ?
「ぼく、欲張りだよ?だって、麗彪さんの全部が欲しいもんっ!」
麗彪さんの全部は、お年玉 じゃ買えないけど。
「俺は全部美月のモノだ。なあ、着物苦しくないか?俺の部屋行って脱ご・・・」
「せっかく着せたんだからもう少し着せといてくださいよ。どの着物も基本1回しか着ないんだし」
「そ〜ですよ〜。それに脱がすには時間が早過ぎます」
「お嬢が減るので麗彪さん触らないでください」
「美月くん、雪乃兎 屋さんが持って来てくれたお正月の上生菓子がありますよ。お茶淹れるのでこっちで一緒に食べましょう」
「みっちゃん、ぱぱのお膝においで」
麗彪さんにお部屋へ連れてかれそうになってたら、みんなが止めてくれた。
麗彪さんてば、ぼくの事「エロい」っていつも言うけど、麗彪さんの方がえっち。
・・・そこも好きなんだけど。
「別に、今欲しい物がないなら無理して買う必要ないじゃない。このまま貯めてって、欲しい物見つけたらぽーんと買っちゃえばいいのよぉ」
「そっかぁ」
「因みに、今いくらくらいになってるのぉ?」
「お年玉だけで、207万8573円」
初めてのお年玉が50万円、次が80万円、100万円だったから。
「今日の足したら?」
えっと、今日のは・・・ちょっと待ってね、数えるから・・・・・・130万円だ・・・。
「合わせると337万8573円」
「え・・・ちょっと雅彪 さん、お年玉は100万までにするって言ってなかったぁ?」
「いいじゃねえか、ちょっとずつ増やしてったって。みっちゃんも今年22歳になるんだ、欲しいもんあった時に足りなかったら可哀想だろうが」
「美月が欲しいもんは俺が買う」
「麗彪さん、美月くんだって自分のお金でお買い物したいんですよ〜?」
「美月、毎月の給料だってあるだろ。そっちは使ってんのか?」
時任さんに言われて思い出した。
去年の4月からお仕事させてもらって、お給料もらってるんだった。
毎月、だいたい25万円くらい。
「忘れてた。使ってない」
お給料とお年玉足したら、562万円くらいになっちゃう。
「給料 は口座振込ですからね。手元にないから存在自体忘れてしまうのも仕方ないです」
「お嬢、動物園を貸し切りにして、バックヤードツアーとかどうです?」
「んむ?・・・動物園貸し切り・・・バックヤードツアー・・・!」
桃の形の練り切りを食べてたら、新名さんが言った。
それ、いい!!
ぼくと麗彪さんと、駿河さん、時任さん、片桐さん、新名さん、カンナさん、ぱぱだけで動物園!
麗彪さんが、女の人に声かけられたり、ぼくが知らない男の人に声かけられたりしなくて、バックヤードも見れる・・・!
「それにするっ!」
「みっちゃん、それならぱぱが・・・」
「雅彪さん、美月くんのお買い物ですよ〜」
「手配だけ雅彪さんに任せましょ。面倒な事はなぁんでもパパにお願いするのが1番よっ」
「どうせなら美月専用動物園でも建てるか・・・」
「麗彪さん、それは色々面倒過ぎて現実的ではありません」
「お嬢の狐は俺だけですから!」
「新名、兄(仮)からペットに降格すんのか?」
・・・あ、そおだ!
貸し切りだし、みんな動物のかっこして行くの、どおかな?
きっと可愛くて楽しいよ!
麗彪さんとぱぱがトラ、新名さんがキツネ、時任さんがオオカミ、駿河さんがチーター、時任さんがシロクマ、カンナさんがヒョウ、かな。
みんなのカチューシャとしっぽ、お年玉で買っちゃおっと!
ともだちにシェアしよう!

