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榊家の子どもたち〜あさごはん編〜

雅彪(まさとら)sideの捏造過去話* 居間のローテーブルに並んだ、子どもたちの朝食。 メニューはご飯、味噌汁、焼き鮭、ほうれん草とチーズのオムレツ、半分に切ったミニトマトだ。 「「「「いただきまーす」」」」 「いたーちましゅ」 「はぁい、召し上がれ」 子どもたちの食事を作っているのは、俺の弟の(めぐ)()。 本職は医者だが、食事は体調管理の基本だと言って全権を担っている。 環流は全体を見ながら、俺と片桐(かたぎり)は各々子どもたちの食事を手伝う。 これがなかなか大変だ。 「あ、よっちゃん、それはさっちゃんのミニトマトだろう?もっと欲しいの?さっちゃんも、ちょっと待ってな、切ってきてやるから・・・」 「(せつ)くん、味噌汁が・・・拭くので待ってくださ・・・あっ、真叶(まどか)くん待って、気持ちはわかりますが()(つき)くんに自分のオムレツあげないでください」 「美月ちゃん、もぐもぐ上手だねぇ、うんうん、もうひと口食べてみよっかぁ?」 子どもたちと一緒に食事が出来る様になるのは、もう少し先なんだろうな。 こっちは食ってる暇なんてない。 それでも、好きな物をぱくぱく食べたり、嫌いな物を避けたり、ひと口だけ頑張って食べてくれたりするのを見ているのは、何と言うか、幸せだなと思う。 ただ、食べぐずりには少し手を焼いているが・・・。 「やーやっ!」 「え、やーやなの?美味しいよ?もうちょっと、もぐもぐしよう?」 「んんーっ!」 みっちゃんの食べぐずりが始まってしまった。 オムレツは完食したのに、他は殆ど手付かずの状態だ。 みっちゃん、それじゃ大きくなれないよ? 「おいで、みっちゃん」 環流と代わり、みっちゃんを膝上に座らせてスプーンを持った。 ほぐした鮭とご飯を混ぜ、スプーンに少し乗せてみっちゃんの口元へ。 「あーん」 「・・・ぁー」 「はい上手。もぐもぐして?」 「んむ・・・んむ・・・」 これが1番時間かかるんだよな・・・。 でも、食わせない訳にはいかねえし。 他の子たちは、なんだかんだで良く食うし、きっとでっかく育ってくれると思う。 みっちゃんは・・・大きくなる気がしねえんだよな。 だからこそ、たくさん食わせて出来るだけ大きく育つ様に手伝ってやらねえと。 ミニトマトを掴み、自ら口に運ぶみっちゃん。 その隙にご飯に味噌汁を混ぜ、ミニトマトの次に食わせようと待機する。 ・・・みっちゃん、ミニトマトは飴じゃないぞ。 舐めてるだけじゃなくて、ちゃんと咀嚼(もぐもぐ)しような? 「ぱぱもぉ、どーじょ?」 半分のミニトマトをやっと食べ終わり、少しずつご飯を食べてくれていたみっちゃんの小さな手が、スプーンを持った俺の手を押し返した。 「ん?パパは食べたから、みっちゃんが食べな?」 おいおい、もう腹一杯なのか? まだ半分も食ってねえぞ? みっちゃん頼む、もうちょっと頑張ってくれ・・・。

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