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第9話
「ロナウドもあの聖女も所詮は王妃の操り人形だ。用済みとなれば容赦なく消されるだろう。王女に自分の愛人をあてがい子を産ませ、幼いその子を即位させて意のままに操る魂胆だろう」
ミゲルを呼ぶとすぐに飛んできた。
父が亡くなるのは一年後のはずなのに。
俺が回帰したせいでおかしくなってしまったのか。俺に出来ることは一つしかない。
「城門を開けろ。侍女や執事たち使用人全員速やかに城から退去するよう伝えてくれ。俺と運命をともにする必要はない。領民たちにも家から出るなと伝えてくれ。無益な血を流したくない。エレンさま、ユ―リのことをお願いしてもいいですか?」
「私は構いせんよ」
「あ、あの……」
ミゲルが手を振った。
「ウォルト殿下が城門の前で迎え撃つ気まんまんで陣を張ってますけど」
「ウォルトが?」
「パトロールをしていた騎士たちが何者かに襲撃され、怪我をして城に担ぎ込まれてきたんです。ユ―リさまには治療の手助けをお願いしました。エレンさまが殿下を起こしに行かれて、なかなか帰ってこないので直接に呼びに行った方が早いかなと。そしたらロナウド卿に捕まってしまって。たいへんだったんですから」
「それは悪いことをしたね」
エレンさまが苦笑いを浮かべた。
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