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第14話
「俺が三度目の人生を生きているということを、もしかして知っているのか?」
聞くのも怖かったけど、うやむやにはどうしても出来なくて。変な奴だと思われてもいい、嫌われてもいい。拳をぎゅっと握りしめてウォルトに聞いた。
「そんなに握ったら痛いだろう?」
彼の手が俺の手をそっと包みこんだ。あたたかい。氷のように冷たい手をしているのに。
「……レイは俺の大事な人で、ユ―リはエレンさまの番なんだ」
エルフと人間などの種族間で結ばれる特別な相手のことを番という。うろ覚えだが前の人生でエレンさまから番のことを聞いたような気がする。
「俺はレイを、エレンさまはユ―リを死なせてしまった。それも二度も。三度目は失敗しないと心に誓ったんだ。俺は自分が持つ魔力のすべてをレイが生き返るように注いだ。その結果俺の心は凍り付いてしまった。火を自在には扱えなくなった。でもそれでもいい。レイさえ生き返ればそれでいい。俺をのけ者扱いした親も兄弟も貴族たちもいらない。俺を散々邪魔者扱いして、レイとの結婚を反対した彼らにはそれ相当の報いを受けてもらわないとね」
ウォルトがにっこりと微笑んだ。
笑ってはいるけどかなり怒っている顔だ。ものすごく嫌な予感がした。
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