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第46話 ホルモン剤*
家族が帰った夜、始めて二人でお風呂に入った。
いつもなら颯太は恥ずかしがって、一人でシャワーを浴びるんだけど、今日は違っていた。
一緒に入ろうと手を引っ張ったらついて来た。うれしい。
颯太の頭や細い身体を洗う。白くてすべすべの美しい肌だ。
いとおしくてたまらない。
大事なところも洗ってあげようとしたら、両手で隠された。
「あっ、やらせてくれない」ふふふと笑っていた。
しょうがない。俺も自分をざっと洗った。
先に湯船に入る。「颯太おいで」と手を引っ張った。
すると俺の目を片手で隠しながら湯船に入った。
もう~。女の子みたいだな。
ん?いや知らないが。
前に颯太を座らせ後ろから抱きしめる。
「なんか後ろに当たってるかな?」
くすっと笑った「俺知らない‥‥‥」
「知ってほしいんですけど。颯太と湯船に入るのは初めてだね。すごくうれしいよ」
「そんなに一緒に入りたかったの?」
「愛してるんだから当り前だろ」
颯太の細い首筋にキスをする。
珍しく颯太が振り返ってキスを求めて来た。
かわいくてたまらない。
「颯太かわいいよ。大好きだよ。愛してる」
軽く唇で何回か触れ合ってから深くキスをした。
やり始めるときりがない。もっとしたくなる。
なんならこのまま犯したい‥‥‥。
頭が爆発しそうになった。
あーー俺はいったい何を考えてるんだ。
相手は18歳なのに悪魔のささやきだ‥‥‥。
「颯太、のぼせるからもう上がろうか?」
うなずくから、もうあきらめた。
まためまいでも起こされたらかなわない。
俺はずっと我慢の子だよ。今は仕方がないのか。
颯太がかわいくてずっと抱いていたい。
夜は寝る前にホルモン剤の座薬を入れてやらないといけない。
これは普通のとちょっと違って、子宮に近い最奥に入れないといけない。
奥に入れる細い器具があるからそれで入れるんだけど、他の坐剤と比べると2倍くらい大きい。効くならそれでもいいけどさ。
毎回、颯太がすごく緊張して強張る。どうしてだろう?
入れる時にゼリーを付けてるから、多少の違和感はあるかもしれないけど、痛くはないはずなんだ。
「颯太、入れる時にいつも緊張してるんだけど、ここの違和感が辛いの?」
と後ろに触ったままで聞いた。
目をつぶってちょっと考えてた。
「ちょっと怖いの」
「器具が怖いの?」
「ううん、薬が怖いの。ちょっとじわじわ熱くなるから変な感じがする」
「熱くなるってかゆくなるような感じ?それとも刺激でしたくなるの?」
パッと布団をかぶってしまった。
「ふ~ん、秘密なんだ。じゃあ、俺も試してみようかな?」
ぷっと笑ってゲンコツで胸をポンポン叩かれた。
「俺が試したら駄目なの?」
「うん、駄目」
「なんで?」
「もっと元気になられたらついていけない」
クスクス二人で笑ってしまった。
「俺はそんなに元気な方じゃないけどね」
ううんと顔を横に振った。
「あのね、颯太が基本ならみんな強いと思う」
「もう~」とポカポカ胸を叩かれた。
あははは、かわいい。
薬を入れた後は静かに休むこと。
なるべく奥にとどまるようにするって説明書に書いてあった。
わ~地獄。そもそも、これが何年も続くのか?
「ねえ、今度から薬の前に颯太をかわいがりたい。ダメ?」
サッと横を向いた。
「それはいいっていうこと?」
颯太が吹き出した。
「後ろ向いたら後ろをかわいがるよ」
サッとこっちを向いた。どっちでもかわいい。降参だ。
「じゃあ、静かにお休みするからそばにおいで」
そしたらそーっと俺にくっついた。
しっかりくっつくと当たるはずなんだけど、颯太は微妙にそこだけは離れてる。
もう~これで一晩過ごすのか。
颯太はまだホルモン不足で分かんないのかなあ?
ホルモン剤を2個入れてやろうか?
あー俺の身体が憎い。
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