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第82話 プロポーズ*
その日の夕食を終えると、二人で風呂に入った。
颯太を湯船で前に抱えてゆったりとしていた。
「先生、今日、あれを使うんでしょう?俺、出来るかなあ?」
「ふ、いいことを教えようか?」
「うん、なに?」
「薬を半分に切った。それでも良いって友永先生が言ってくれたんだよ」
「ええ、本当に?」
「うん、うれしい?」
うんうんと頷いて俺の胸に顔を寄せた。
「でもちゃんと準備はしようね」
コクンと頷いた。
ベッドに移動してすべての準備は完了。水もタオルもOKだ。
颯太の腰に当たる部分は処置シートを敷き、その上にバスタオルを2枚敷いた。
「なんか厳重すぎない?」颯太がちょっと怖気付いている。
「これは俺の為だよ」
「は?」ぷっと二人で笑った。
二人でベッドに入った。
腕枕をして身体を寄せ合った。
「リラックスして一緒に楽しもうよ」
「うん、でも緊張しちゃう......」
顔をそっと上に向けた。
「颯太、あのね。もし本当のヒートが来たら、俺の番になってくれる?」
「うん、なりたい。先生と一緒になりたいもん」
「そしたら、その時はここを噛むよ。いいの?」
颯太のうなじに手でそっと触れた。
「うん、それは分かってるから、そうして欲しい」
「じゃあ、チョーカーを今のうちに用意しておこうかな?」
ふふふと笑っていた。
「いいよ。だって要るもんね?」颯太も同意してくれた。
「でしょう? それとね。番になったらすぐ俺と結婚してほしい。してくれる?」
「はい。そうします」
見つめ合って何回も唇を重ねた。
「じゃあ、薬を入れるね」
使い捨て手袋をしてゼリーを塗って薬を奥に入れた。
「颯太眠ってもいいよ。溶けないと効果が出てこないから」
「やだ......眠れるわけないもん」
「じゃあ、本でも読んであげようか?」
「ダメ、こうやってればいいから......」
俺の胸にピタッとほっぺをつけて目をつぶった。
5分くらいで溶けてきたようだ。
説明書通りに中をきれいにしているから、効き目はすぐに表れるだろう。
「‥‥‥先生、なんかじわじわと熱くなってきた」
「そうなんだ。もっと待ってみようか?」
「うん」と更に俺にしがみ付ている。
それから5分もすると、両足を動かしてもじもじしている。
「先生、なんか変‥‥‥どうしたらいいの?」
「どうしてほしいの?」
「触ってほしい」
前に手をやると、
「違うの、後ろを触ってほしいの。なんだかムズムズするんだもん」
「うん、わかった」
急激に颯太の身体全体が熱くなってきた気がする。
「颯太、全部脱ごう。体が熱くなってない?」
「うん、だんだん熱くなってきた__ハァ__」
話すのも怠そうにしていた。
俺も一緒に脱いで、掛け布団を足元に落とした。
「あ、あー、なんだか息が苦しくなってきた......、
先生、早くさわってぇ~」
後ろに手をやると中から分泌液が出ていた。
ローションをたっぷりと付けて後ろを解してやった。
いつもは固く絞ったようになっていたのに、今は柔らかく広がる。
なんだ、これは??
「颯太、ここが凄く柔らかくなって広がってるよ」
「今ならいいの?__先生、してえ~」
ハアハアと息遣いが荒くなってきた。
前もビンビンだ。
解しながらも指を増やして奥に進めた。
「颯太痛くない?」
「痛くないからやってえ~__」
前立腺を撫でた。
「あーっつ、あっ、あっ、イクッ__」
前が飛び散った。効き目が全開か。
「ああ~もっともっと~はやくぅ~」
ハア、ハア、と息が苦しそうだ。
ゴムをつけてローションを塗った。
「じゃあ、入るよ。痛かったら言って」
コクンと頷いた。
両ひざを抱えてそっと当てて少しずつ入った。
「わあ~、あ、はっ、っふう」
「颯太、力を抜いて、息を吐いてごらん」
「ふうっふう__ハァー__」
更に奥へ進んだ。
その間中、いっぱいになって喘ぎっぱなしになった。
「痛くない?」
「うん‥‥‥でもきつい__」
「もう少し頑張って、最後行くよ」
あと少し侵入すると、壁に当たった感触があった。
中がすごく熱い粘膜に包まれて俺が爆発しそうだった。
「あーーっ、あ、あ、はあん‥‥‥」
颯太が一番大きな声を上げた。
「全部入ったよ。颯太がかわいい。俺達、全部結ばれたよ」
コクンと頷いた。
そして颯太と両手をつなぎ、お互いに握り締めた。
しばしこのままでピタッとくっついていた。
ずっとこのまま俺の形になってればいいのに......。
「先生もイッてえ」
「う~ん、でも今日は颯太が初めてだから、今度ね」
「ダメなの~。イッてぇ~」
「じゃあ、少し動くよ」
颯太に負担をかけたくない‥‥‥、
気持ちを集中させて、熱い中を少し動いてイッた。
「先生、ちょっとインチキした?」
えへへへ、ちょっと笑った。
「今日は始めての日だから良いことにしよう。ねっ」
そっと抜いた。
「颯太、まだしたい感じがする?」
ううんと顔を少し横に振った。
「じゃあ、薬も半分だから、もう良いことにしよう。ねっ?」
「うん、そうする」
「颯太、今日は大進歩だね?結ばれたしね。
今身体を拭いてあげるからそのまま眠って良いよ」
すると安心したように目を閉じた。
可愛くてたまらない。
そっとベッドを離れて、蒸しタオルを作った。
バスタオルを当てながら、颯太の身体を拭いてやる。
横向きにしても眠ったままだ。疲れたんだね。
後ろも拭いた後は十分に薬を塗っておいた。
あとで痛いと言われたら罪を感じるからな。
それにしてもオメガの身体が神秘的で不思議だ。
急に体が順応してくる。
ちゃんとアルファを受け入れるように出来てるんだな。
本当に驚いた。
これ、誰かに話したくてしょうがない。
だって医学書には書いてなかった。
そうだ、淳一だけは将来の為に教えてやろう。
でもずっと後でいいけどね。(笑)
ああ~、でも本物のヒートはいつ来るんだろう?
早く番になれば、颯太が襲われる心配がなくなるのに.....。
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