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第104話 初めてのヒート*

翌朝水曜日、大学に行く日だ。 起こそうと寝室に行ったが、なんだか様子がおかしい。 え?......不思議だ......なんか漂っている.....? なぜか部屋の中をキョロキョロしてしまった。 なんの匂い?  俺が起きた時は匂いなんてしなかったのに......。  若草のような甘い不思議な匂いだ。 あれ? 颯太の頬が赤い......。 頬に手を当てて首元に顔を近づけると、ふわ~っとそこから漂っていた。 うわ~、その瞬間、俺の身体がカッと熱くなって、頭がくらくらした。 なにかがザワザワと身体の中で逆流するのような気がした。 思わずベッドの布団を掴んで顔を伏せた。 __キツイ。なんだ? これがフェロモンなのか? これでは二人とも外に出られない。 「颯太、大丈夫か?」 肩を叩くとうっすらと目を開けた。 口を半開きにしていて、はあ、と息が漏れていた。 「大丈夫か、苦しい?」 「うん」少し頷いて‥‥‥また目をつぶった。 もしかしたら__これが待望のヒートなのか? 本格的に始まるのかもしれない。 先になんとか診察しておこう。 少しふらつきながら、診察カバンを持って来て熱から測った。 熱は37.6分。少しある。 脈拍がすごく早くなっている。 まるで全力疾走しているようだ。 とにかく、秘書には正直にヒートでしばらく行けないと伝えた。 後は何とかしてほしい。 大学にもヒートだと伝えた。 これからもあることだからしょうがない。 電話の向こうは好意的だった。 「せん、せい」と声がした。 「どうした?具合はどうだ?」 「なんか、変......なの......身体の奥が、熱いんだもん‥‥‥」 ......奥? もしやと思って寝間着をめくったら、 あっ、やばい。これか......。 分泌液が漏れていた。 うわっ。 もっと強烈なフェロモンの匂いに包まれた。 俺も息が苦しい......。 「颯太、ヒートが始まったかもしれないから頑張ろう。俺がずっとそばにいるよ」 「うん」と頷いて、 「そばにいてぇ~」切なげに言うからぎゅと手を握った。 「そばにいるから大丈夫だよ。ちょっと着替えようね」 急いで颯太ての寝間着を変えてバスタオルを下に重ねた。 それから思いつく限りの準備をベッドの回りにした。 颯太に水を飲ませて、抱いてトイレに連れて行き、またベッドに戻した。 「颯太、つらいか?」 颯太を脱がせて、俺も服を脱いでベッドに入った。 そのうちに、熱いのか掛布団をどけようとしたので外してやる。 さっきよりもっと、ハアハア言い始めた。 「せん、せい、きてぇ」熱い息を漏らした。 「うん、どうしてほしいの?」 「......さわってぇ、はぁ、、」 前がビンビンになっていた。 「颯太、一度イっとこうか?」 ローションを塗ったら__、 「あ......」その刺激だけイッてしまった。 「‥‥‥でちゃった…‥」 そっと声を漏らした。かわいい......。 「触っただけで感じたの?」 頷いた。そんなに敏感になるのか......。 「ねえ、はやくぅ、さわってぇ~」 「もう~颯太~、かわいくて堪らないよ」 頬に手を当てて深く唇を重ねた。 でも舌を絡めて吸っただけで、 余計に「ハア、ハア......」と息遣いが荒くなるので、キスはかわいそうになった。 また下にローションを塗った。 その刺激で......また立ち上がる。 ええ、もう? でも自分でもなんだか息が少し苦しい気がした。 「颯、もう一回イッとこう」 先端をヌルヌルとそっと撫でると、 「あっ‥‥‥」またイッた。 「せん、せい、さわってぇ、ここ......」と俺の手を下に運んだ。 そのまま後ろをヌルヌルと軽く撫でると、もう緩くなって広がっていた。 分泌液がどんどん出て来る。 それでも颯太を傷つけるんじゃないかと自分が臆病になっていた。 この前も結ばれたのに、ヒートは始めてだ。 自分の欲望のまま動いて颯太を傷つけたらどうしよう。 それなのに、思いっきり子供を作りたい欲がふつふつと湧いてくる。 なんなんだ! ......ダメだ。今はダメだろう。 でも4年間も我慢できる自信がない。泣きそうになった。 断腸の思いでゴムを手にした。 「颯太、一緒になろうね」 そっと颯太を抱きしめて先端を収めた。 包まれるように熱い中に入っていく。 「ああ~、っふ、う、」 「颯太きついか?」 「うん」と頷くけど、俺には障害がない。 不思議だ。 吸い寄せられるような感覚がある。 子宮に誘われてるのか__。 中がすごく熱くて気持ちがいい。 じっとしていることが出来ない。 どんどん腰が動く。 やめろオレ‥‥‥と思うのに、 身体が勝手に動く。 「颯太、声を出していいよ。我慢しないで」 もう奥まで入ってしまった。 「ああ~せん、せい、もっとしてぇ~」 「うん、颯太、愛してるよ」 颯太の目尻からほろっと涙が伝った。 自分を抑えられない。 颯太をただただ__愛した.....。

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