5 / 11

第5話

 あの晩以降、庭園に行くのがロキの日課になった。  薔薇は太陽を浴び、美しさを誇るように花開いている。薔薇の匂いに包まれながらぼんやりと眺めていると心が洗われていくのだ。  「いつ見てもきれいだな」  天国のような庭園を手入れしている庭師はいったいどんな人なのだろう。  雑草一つなく、丁寧に剪定されている薔薇を見ると仕事熱心な庭師なのだとわかる。  ロキが自由になれる時間は不規則だ。  今日のように昼過ぎに動けるのはかなり貴重なので、庭師の顔を一目見ようと階段の踊り場で待ち構えている。  ロキが胸を弾ませていると庭園の奥にある裏山から大きな人影が見えた。  襟なしの白いシャツに黒のサロペットを着て、頭には麦わら帽子をかぶっている男だ。長靴には乾いた泥がついている。  「来た!」  ロキは階段を下りて、男の元へと駆け寄った。  「あ、あの……あれ? もしかしてファエル?」  「ロキ? 嘘だろ、久しぶりだな!」  ファエルに肩を叩かれ、その懐かしい痛みに記憶が蘇る。  ファエルはロキの一つ上で、同じ孤児院出身で苦楽を共にした家族だ。  琥珀色の瞳を輝かせてファエルは続ける。  「どうしてこんなとこにいるんだ?」  「ちょっと事情があって」  「あ、もしかしてクラスト様のお相手をしてるって」  「なんだ知ってるんだ」  「孤児の男を雇ったとは聞いてたけど、まさかロキだったとは思わなかったな」  「てかこの屋敷の人はみんなオレのことを知ってるの?」  「知ってるよ。ここ、そもそも人少ないし」  「え、公爵家の家なのに?」  貴族といえば従者を何人も雇い、なんでもかんでもやらせて贅沢三昧をしているのかと思っていた。  だがいつも見かける従者はデイビットだけだ。  「ここはクラスト様が所有している別宅なんだ。本家は王都の貴族街にあるよ。ここ、街から結構離れてるし」  「そうなんだ」  「もしかして詳しく聞かされていない?」  「あんまり深堀りしない方がいいかと思って」  「なら詳しく教えてあげるよ。仕事しながらでもいい?」  「もちろん!」  久しぶりの兄弟の再会にロキは元気よく頷いた。  ファエルは慣れた様子で薔薇の剪定を始めた。園芸用ハサミで蕾を丁寧に切り、花に栄養が行き届くようにしている。  ロキはファエルの邪魔にならないように端に寄りつつも、目は薔薇に釘付けだ。  「この屋敷の従者はデイビット様、料理長、侍女が二人と僕の五人だけよ」  「結構少ないんだな」  「まあね。でも小さな屋敷だからこれだけでも回せるよ」  「これで小さいの?」  「本家に行ったらビックリすると思う」  一体どれほど本家は広いのだろう。想像すらできない。  「僕はここに来てちょうど一か月くらいだよ。たぶんロキより後かも」  「元々本家で働いてたの?」  「そう。師匠からずっと教わってきたんだ。僕が養子に貰われたのは憶えているだろ?」  「もちろん」  年が近く、本当の兄のように慕っていたが、ファエルは遠縁の親戚に養子としてもらわれてしまった。  あれから十年ぶりの再会だ。  ファエルは随分と背が伸び、身体つきがたくましくなった。紅葉のように赤茶の髪は短く揃えられ、利発的な太い眉も変わっていない。  日焼けして肌が少し黒くなっているが、孤児院にいたころよりずっと健康そうである。  「で、養子先で学校に通わせてもらえたんだ。成人を機にレビーナ家の庭師として雇ってもらってる」  「さすがファエルだな!」  貴族でもない一般人が公爵家の使用人になるのは異例中の異例のことだ。それだけファエルが努力をし続けてきたということを意味している。  だがファエルは首を振った。  「ロキが僕の代わりに仕事を請け負ってくれたおかげだよ」  ファエルは農家の家で生まれ、すでに七人の兄姉がいた。食い扶持を減らすために六歳で身売りされたのだ。  その闇取引を偶然見かけたロキがファエルを助け、孤児院に連れ帰ってきた。  ファエルは兄弟たちから読み書きを教わっていたので頭がよかった。  だから働いて稼ぐのはロキの役目で、ファエルは子たちに勉強を教えてあげる役目を担ってくれていたのだ。  「てかクラスト様はどうして別宅に?」  「呪いのせいだよ。クラスト様はあの姿を公爵夫妻に見せたくなかったから信頼できる従者だけ連れて、別宅まで来たんだ。僕は庭師だから急を要するわけじゃなくてちょっと遅れたんだけど」  まるで秘密を打ち明けるみたいな声音にロキの心臓は嫌な鳴り方をする。  ロキの呪いのせいでクラストは家族と離れてくらしているのだと初めて知った。  (クラスト様のことなにも知らなかった)  呪いの発動が治まれば部屋を出て行くので、なにをしているのか実際のところよくわかっていない。  いや、わかろうとしなかったのだ。  「もしかして呪いって……」  ファエルに問われ、ロキは頷いた。ロキが呪詛師の血筋の人間で、呪符を売っていたことを知っている。  身売りからファエルを助けたのも呪符を使ったからだ。  ファエウルは太い眉を寄せた。  「やっぱりか。呪いと聞いてまさかと思ってたけど。じゃあ呪符を売った人は見たんだろ?」  「お互い顔を隠してるからわからない。それに本人じゃなくて従者だった。随分高級そうなローブを着ていたから、どこかの貴族だとは思うけど」  「なるほどな」  「もしかして犯人を捜してるの?」  「当たり前だろ。クラスト様はとても苦しんでる。主が辛そうな姿は見たくない」  「……そっか」  「あ、でもロキは責めてないよ。変な呪いをかけた奴が悪いんだから」  「でも僕が一番悪い」  そもそも呪符なんて売らなければこんなことにならなかった。  でも呪符があったからこそ、孤児院は助かっている。  どちらを天秤にかけるかいまのロキでは難しい。  「犯人が見つかったら、オレが呪詛師だってバレちゃうかな。そしたら孤児院はどうなるだろ」  「クラスト様はおやさしい方だから事情を話せばわかってくださるよ」  「でも騙してるんだよ」  「ロキ……」  ファエルはハサミを置いて、ロキの手を握った。  「ここで会えたのもなにかの縁だ。困ったことがあったら教えて。協力する」  「ありがとう、ファエル」  「例え血が繋がっていなくても、マザーの元で育った子はみんな家族だと思っているよ」  「うん。オレも」  「きっとこれのお陰で僕たちはまた出会えたんだね」  「それって」  ファエルのポケットには呪符が入っていた。名前は書かれておらず、まっさらな状態だ。  ロキが餞別にあげたものである。  「ロキが暗い顔をしているのは似合わないぞ」  「そうだね」  にっと笑うとファエルは満足げに目尻を下げた。  いろいろ話をできたおかげで気持ちが少しだけ軽くなる。  「ロキ」  バリトンのような声に顔をあげると二階の窓からクラストが顔を出していた。もしかして呪いが発動したのだろうか。  ここからは距離があるので顔の紋章まで見えない。  「行って来る」  「またね」  ファエルに見送られ、ロキは階段をのぼりながら片手でシャツのボタンを外した。  一秒も待たせてはならない。  すぐに裸になれるようにしておく方がクラストの苦しみが少しだけ短くなる。  「お待たせしました!」  ばんと勢いよく扉を開けると窓枠に腰掛けて紅茶を飲んでいたクラストが目をまあるくしている。  「なぜ、そんなにはだけている」  「呪いが発動したのかと」  「……違う」  どこか拗ねた子どものように唇を尖らせたクラストはソーサーごとカップをテーブルに置いた。  「アフタヌーンティーに誘おうと思っただけだ」  「あ、あぁ……そうですか」  あと少しで裸になれそうな自分が恥ずかしい。慌ててボタンを留めようとすると指が滑ってしまう。  「落ち着け」  「すいません」  クラストが近づき、ボタンを留めてくれた。花びらのように美しい指先に触れられ、どくりと心臓が跳ねる。  (なんだ……これ)  なにかの病気だろうか。ぼんやりとしているとクラストが首を傾げた。  「終わったぞ。どうした?」  「いえ……なんでもありません」  クラストに心配かけまいと笑顔を浮かべた。だが彼の訝しげな目を向けられてしまい、誤魔化しきれていないのだろう。  でもなんとなく正直に言ってはいけない気がする。ロキは無理やり話題を変えた。  「どれも美味しそうですね!」  テーブルには皿が三段になったスリーティアーズが置かれている。見たことのない菓子やサンドイッチがあった。  ロキは明るい声を出してテーブルに近づく。  「この黒いのはなんですか?」  「カヌレだ。出来立てが一番美味しいから食べてみるか?」  「はい!」  ロキが頷くとクラストはカヌレを一つとり、小さく千切った。それをロキの口元に運んでくれるのでぱくりと食べる。  「ん~美味しいです!」  「そうか。気に入ったか」  「はい」  「ならどんどん食べろ。このスコーンには紅茶が混ざっているから芳潤な味わいがするぞ」  クラストは親鳥のように忙しなく食べさせてくれる。世話を焼くのが好きなのだろうか。  クラストから食べさせてもらえるとロキの食欲も不思議と湧くのだ。  一段落ついて紅茶を飲むと腹がぽっこりと膨れている。  クラストが心配するので食べるようにしていたら、体重が戻ってきたのだ。  「クラスト様は食べなくていいんですか?」  「ロキが食べてるのを見れればいい」  「そんなこと言わずに食べてくださいよ。はい、どうぞ」  ロキがクラストの真似をしてカヌレを千切って口元に運んだ。への字口に曲げられた唇だが、ちょんちょんとカヌレをつけると渋々開けてくれた。  「ん……美味いな」  「ですよね! どんどん食べてください」  「そんな一気には食べられない」  そのままカヌレを口に入れようとしてクラストに止められた。貴族が大口を開けて食べるのはみっともない行為なのだろう。  「いいじゃないですか。ここにはオレしかいないから、好きなように食べても」  「……前に俺が言ったことだな」  「はい! 自分で言ったことなんですから責任持ってください」  「それもそうか」  クラストは観念したのか口を大きく広げた。整頓されたきれいな歯を見て、腹の底が熱くなってしまう。  そういえば今朝までこの部屋で抱き合っていたのだ。シーツ類はきれいになっているとはいえ、存在感を主張するベッドに視線が行くと思いだしてしまう。  頬が熱くなる気配があり、ロキは慌てて両手で押さえた。  「どうした?」  「……なんでもありません。ほら、口が止まってますよ」  「そんなに一気に詰め込むな!」  赤くなってしまった顔を見られないようにロキはカヌレやスコーンをクラストの口に無理やり押し込んだ。  その日の晩、夕食も終わり部屋で寝転んでいるとデイビットがやってきた。  「少しお話してもよろしいでしょうか?」  「はい」  ロキが起き上がると丁寧にお辞儀をしながらデイビットが入室し、その後ろにファエルの姿もあった。  「よ、ロキ」  「ファエルまでどうしたの?」  まさかファエルまでいるとは思わずに目を瞠るとデイビットがゆっくりと口を開いた。  「先日お話した勉強の件ですが、ファエルから教わるのがいいかと思いまして。同じ孤児院出身だと聞きました。赤の他人より気心が知れているし、ロキ様も安心できるかと」  ロキが保留にしていた勉強のことをデイビットは考えてくれていたらしい。  ちらっとファエルを見上げると彼は力強く頷いてくれた。  「それがいいよ。字の読み書きは生きていく上でとっても大事だ。それにマザーに手紙を書ける。向こうの状況を詳しく知りたいだろ?」  デイビットから孤児院の状況を逐一聞いているが、マザーから直接聞くのとは重みが違う。  それにロキの気持ちも伝えられるいい機会だ。  「じゃあ教えてもらおうかな」  「よし、明日からやろう」  「お願いします。デイビット様もわざわざありがとうございます」  「いえいえ、ぜひ文字を覚えたらクラスト様にも書いて差し上げてください」  「どうしてですか?」  「きっとお喜びになると思いますよ」  クラストになにを書けばいいんだ。咄嗟に思いつかなかったがロキは頷いた。  二人が出て行き、窓の外を見た。今日は雲が多く、月が見え隠れしている。  何気なく庭園に視線を向けると人影が見えた。ファエルだろうか。  よくよく目を凝らすと月光に反射する金色の髪が見えた。  足元が覚束ない様子でガセボまで歩き、椅子に座ると両腕で身体を抱いている。喉を傷めた鴉のようなうめき声がロキの耳にまで届いた。  見間違えるはずがない。あれはーー  「クラスト様……っ!」  ロキは窓枠に身を乗り出し、外壁を伝いながら庭園に降り立った。何度か煙突掃除をしていたので外壁を昇り降りするのは慣れている。階段を降りるより断然速い。  裸足のままガセボに向かうと丸まっているクラストの姿があった。  前髪の隙間からギラギラした瞳がこちらに向けている。呪いが発動したのだ。  「お部屋に行きましょう。立てますか?」  クラストの肩を支えると燃えるように熱い。息も荒く、額には大粒の汗が浮かんでいた。  クラストの頬にはライラックの紋章がしっかりと浮かんでいる。  だがロキが促してもクラストは首を横に振った。もしかして誰かわかっていないのだろうか。  「クラスト様、ロキです。お部屋に行きましょう」  子どもに言い聞かせるようにゆっくりと繰り返したが、クラストはまた首を振る。どうして応えてくださらないんだ。  (早くなんとかしてあげたい)  ロキは閉じられているクラストの足の間に無理やり身体を入れた。力仕事をしてきたので力が強い自信がある。  「失礼します」  「やめっ」  クラストのスラックスに触れると性器が張りつめていた。  「大丈夫ですよ。いつも通りにしてあげますから」  「ふぅ……いや、だ」  クラストに肩を押されたが弱々しい。ロキはスラックスをずれさせて性器を出した。  亀頭から先走りが溢れ、茎全体を濡らしている。限界を訴えるようにぶるぶると震えていた。  「痛かったら言ってください」  「やめ……っ!!」  ロキはクラストの性器をぱくりと口に含んだ。瞬間、咥内に熱い飛沫が飛び散る。青臭さが広がるが迷わず飲み込んだ。  一度達してもクラストの性器は萎えない。そういう呪いなのだ。  ロキは亀頭を啜り、残っている精液を飲み干した。びくびくと性器が震えている。  口淫は初めてだが、同じ男なら気持ちいいところはそう変わらないはずだ。  亀頭を舐めながら右手で根本を扱くと固さが戻ってくる。クラストの性器はあまりにも大きいので全部は入らない。  (もっと気持ちよくさせられるはずだ)  ロキはえづきを堪えながら喉奥に性器を飲み込んだ。きゅうと喉が締まると呼応するように性器が堅さを増す。  苦しさで目尻に涙が浮かぶ。でも嫌じゃない。もっとしてあげたくなる。  労わるように頭を撫でられ、薄目を開けるとクラストと目が合った。薔薇色の瞳が快楽に耐えている。時折漏れる押し殺した嬌声がロキの情欲を煽った。  舐めているだけなのにロキの腹が疼いて仕方がない。  「くっ、ふ……っ!」  頭を撫でてくれていたクラストの指に力が入る。限界が近いのだと察し、強く吸った。  「ああ、あ……っ」  びゅっと喉奥に精液が注ぎこまれる。一度達したとは思えない量の多さだ。迷わず全部嚥下して口を離すとようやく深く呼吸ができる。  「……大丈夫ですか?」  顔をあげるとクラストは苦虫を噛み潰したように頬を歪めている。外ではしたない真似をしたから恥ずかしがっているのだろうか。  返事をしないクラストに腕を引かれた。連れて来られたのはガゼボの裏だ。低木が庭園を囲う塀のように植えられているためここからだと屋敷は見えない。  乱暴にシャツを脱いだクラストはそれを地面に放り、ロキを寝かした。上から覆いかぶさられてようやく意図を察する。  「もしかして……ここで?」  絶句するロキをよそにうなじに口づけを落とされ、びくりと肩が跳ねた。  (身体にキスされたの初めてだ)  二度達したからわずかに理性が戻ってきたのかもしれない。ロキを労わろうとしているのだろうか。  壊れものを扱うような慎重な手つきに、ふふっと笑いがこぼれた。  「我慢しないでいつものようにしてくださって大丈夫ですよ」  だがクラストはまたしても首を振り、ゆっくりと愛撫を続けてくれる。  即挿入がデフォルトなのに今夜は必死に衝動を抑え込もうとしている。いや、抑え込めてしまうのだ。  (もしかして呪いの効力が弱まっている?)  ロキの呪詛師としての力は弱い。長くて半年程度だ。  だがこの屋敷に来てからまだ一か月半ほどで弱まるのは早い気がする。  でも事実クラストの様子が昨日までとは違う。  よかったではないか。これでクラストが苦しまなくて済む。  呪いが解けたあとは屋敷で雇ってもらえるという話だったので、従者として働けたら嬉しい。はずなのに   (どうして胸がぽっかり空いてしまったような気がするんだろう)  答えを求めるようにクラストを見上げた。彼は必死になって呪いに抗おうとしている。その姿がロキの心に暗い影を落とす。  考えてもわからない。ならもう考えることはやめにしよう。  いつも通りただ気持ちいいことをしていればいいんだ。  ロキはスラックスを脱いで足を広げた。クラストの腹に自分の性器を押しつけて、早く欲しいと強請る。  そうするとクラストが怒気を孕んだように眉が吊り上がった。  やはり限界だったのか、慣らされもしないまま挿入される。痛いのは最初だけで、あとは快楽がくると身体が覚えていた。  弱い部分を当てるようにロキが身体をくねらせるとクラストに腰を掴まれた。腰骨に食い込むほどの強い力に足の付け根が痙攣する。  抽挿が始まり、肉壁がクラストの形に馴染んでくる。ここまでくればあとは甘美の世界の入口が開く。  パンパンと肉同士がぶつかる音といやらしい水音が合わさって、淫靡なアンサンブルを奏でる。  クラストの動きに合わせて腰を揺らすとさらに奥を突かれた。  「あぁ……あっ、んん」  ビリビリと強い快楽が身体中を駆け巡る。ここが外だということも忘れて淫らな声を何度もあげた。そうするとクラストは嬉しそうに眉尻を下げる。  最奥を突かれるとぐっと圧迫感が増した。  「ん、一緒……いっしょ、に……イく」  「……くっ、出すぞ!」  「まって、あっあ、あぁーー!」  中に精液を出され、その反動でロキも達した。自分の腹に熱い白濁が飛び散り、その感覚にすら感じてしまう。  息つく暇もなく、腕を引っ張られクラストの上に跨らされた。さっきよりも深い交わりにきゅんと奥が疼く。  (気持ちいい……気持ちいい)  まるでロキにも呪いが発動したかのように、夜が明けるまでお互いを貪るように求めた。

ともだちにシェアしよう!