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第12話 R18
「ひ、っ···だ、だめ、やめ、ろっ」
「おー、今の良かったか?」
「も、そこ、触るなっ」
前立腺を強く擦られて体がびくびく跳ねるのを止められない。朧はそんな俺を満足そうに見ては中を開いていって少しして指を抜いた。
「挿れるぞ」
「ま、って···も、ちょっと、ゆっくり···させてくれ···」
「でも今のまま突っ込んだ方が気持ちいいぞ」
ってことで···って言葉を続けた朧はグッと腰を推し進めてきた。中にそれが入ってきて「っああ!!」と大きい声が出る。
「いや、痛い、痛いっ」
中を解したとはいえ指よりデカイものが入ってるんだから痛い。それを訴えると激しくキスをされて頭がふわふわとした。
そのまま奥に奥にペニスが入ってきて、朧の手を強く握りながら、圧迫感と痛みに耐える。
「っ、は、ぁぁ···」
「ちゃんと全部入ったぞ」
そのまま少し待ってくれる朧は俺の頭を撫でて「いい子だな」って言ってくれる。キスを強請ると優しいキスが降ってきて、それが気持ちよくて無意識のうちに中をキュッと締め付けていた。
「そんなにキスが気持ちいいか?」
「ん···」
「ふーん···もう動くぞ」
そう言ってトン、と軽く前立腺を突かれる。
キュッと喉がなって縋り付くように腕を朧の首に回す。
「痛くねえか?」
「ん、あ、あ、あ、っ!!」
返事が出来なくて、とりあえずこくこく頷くと満足そうに笑って律動を早めていく。
「や、もっと、ゆっ、くりっ、!」
「大丈夫、だから」
バカみたいに快感が押し寄せてきて堪らない。
中心を扱かれながら1度イッて、それからはわけがわからなくなった。
「っ、いた···」
目を覚まして体を動かすといろんなところが痛くて動くのをやめた。
「おー、起きたか」
顔だけ動かすと床に座ってテレビを見ながらビールを飲んでる朧がいてホッとする。
「途中で落ちた?」
「いや、最後までやった」
「そっか」
少し休憩してからゆっくり起き上がって朧の隣に行く。そしたら朧から俺の腰を引き寄せてピタッと体がくっついた。
「お前さ、今から俺の恋人な」
「何だそれ、拒否権は?」
「ねえよ」
「横暴だ」
でも、嫌じゃない。
フッと笑うと髪をワシャワシャと撫でられて、あいつのことを思い出す。
少しの間だけ、俺と架月と一緒にいた同じ金髪のあいつを。
「何で泣きそうな顔してるんだよ」
「そんな顔してねえよ」
「してる、泣きたいなら泣けよ。そういうのが一番面倒くせぇ」
トントン背中を撫でられる。それに促されるように涙が溢れポタポタと溢れた。
もう何年もずっと、泣いてなんかないのに。
朧はそんな俺を泣き止むまでずっと抱きしめてくれていた。
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