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第27話

「ただいま」 「架月っ!!」 飛びついてきた日向を抱きとめて、そのままその場で激しくキスをした。目を見開いた日向はそうしている間にトロッとした目になって嬉しそうにしてる。 日向を抱き上げてベッドに連れて行き押し倒すと突然の事に驚いて動けなくなっていた。 キスをしながら服を脱がせて、足を割り乱暴に秘所を開く。「い、たっ」という日向の声を無視して自分の思うがままに日向を抱いた。 途中から訳も分からず涙が溢れてきたけど、それを辛いはずなのに日向が手で優しく拭ってくれる。 「泣かないで···」 「ひ、なた」 「大丈夫、だよ」 もうどうにでもなればいい。 このまま日向に落ちてしまうのも、1つの手かもしれない。そうしたら、楽になれるかもしれないから。 日向を強く抱きしめて耳元に口を寄せる。 「好きだ、日向···」 「か、づき···?」 「大好きだよ、だから、ずっと、そばにいて」 自分まで騙すように、だってそうしないと壊れてしまいそうだから。 「う、ん···ずっと、いるよ」 日向のその言葉はきっと本心だろう。 キスをして、二人で笑いあった。 お互い、酷く別々の意味を持った涙を、零していたけれど。

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