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第30話
「俺はいなくならないぞ?」
「わかんないだろ、そんなこと。」
フッと笑って見せると悲しそうな顔をして、俺の腕を無理矢理引っ張りどこかに連れて行かれる。
別に抵抗する気なんて無かったし、さっきのことも怒ったふりをしただけで怒ってはない。俺がどういう気持ちだったかだけ知って欲しかったから。
「俺、お前に話してないことがある」
「うん、何?」
朧が道を歩きながら言う、でもここでその話をするつもりはないらしくそれ以降は口を閉ざした。
「···え、ここいくの?」
「行く」
「ダメだろ、体調が···って、おい!!」
有無を言わせずに連れて行かれた場所はラブホテル。
部屋を適当に選んで部屋に入れられベッドに投げるように倒される。
「あ、も···いてぇよ!!」
その拍子に頭を打ってしまって痛い!というとそれを無視して激しくキスをされる。
「ちょ、っと···待てってっ、ぁ、んっ!!」
「っ、は、」
「は、話はっ!?」
「···終わってからな」
酷く焦った様子で俺の服を脱がした朧。何を見てるのかその目は暗くて悲しい。
「お、ぼろっ」
「悪い、許してくれ」
繋がる時、そう言ってすぐ、一気に熱が入ってきて痛みと衝撃に声を上げた。
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