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第45話
「太陽?」
「···············」
放心してる俺を心配して目の前にしゃがみこんだ朧。
おーい、って声をかけられるけど反応できなくて今架月が何でそんな状態になってしまってるのかを考える。
日向と何かあったのか?
それなら何があったのか知りたい。そうなってしまった原因を潰してやりたい。そしてそれに1番に気付いてやれなかったことに後悔している。
「···ちょっと、出てくる」
「おい、···掃除するって言ってただろ」
「ごめん」
「太陽!」
腕を掴まれるけどそれを振り払った。
何とも言えない苛立ちがふつふつと湧いてくる。
「···ちゃんと、帰ってこいよ」
「うん」
玄関を出て日向の家を知らないからとりあえず学校に向かう。日向の家を知ってるやつが1人は居るだろうって。
「あー···イライラする」
久しぶりに歩くいつも学校を通うのに歩いていた道。こんな形でここを歩くとは思ってなくてフッと自傷気味の笑いが漏れた。
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