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第56話 R18
「···兄ちゃんって、男相手したことあんの?」
「無いな」
「勃つの?」
「···さあ?」
さあってどうなの。そんなことを思いながら風呂から出た俺は早速兄貴に連れられてベッドに寝かされる。
「あの、あのね、痛いのは嫌なんだ。でもしばらく使ってないから···ちゃんと解さないと痛いと思うからっ」
「わかったわかった。とりあえず落ち着け、深呼吸してみろ」
俺の方が慣れてるはずなのに、やたらと焦ってた。兄貴にそう言われて呼吸を繰り返す。グチュって音がして兄貴の方を見たらローションをたっぷりとチューブから出し手に乗せている。
「冷たいかも」
「ん」
ローションが兄貴の手でそこに塗りこまれる。
それがなんだかおかしくて、笑いが零れそうになるのを我慢した。
「指入れんぞ」
「ゆっくり、ね」
「ああ」
「···っ、ぅ、あっ」
何回体を重ねてもこの圧迫感には慣れない。
まだ指1本もちゃんと入ってないのに久しぶりっていうのもあって苦しい。力を抜いて指が入ってくるのを少しでも楽にしようとする。
「あ、あ···っ、ぅ···そこ、そこ、お腹側、さわ、って」
「ここ?」
「っああ···!それ、それ···っ!」
前立腺を触ってもらうと圧迫感より快感の方がデカくなって少し楽になる。兄貴もそれに気づいたのかそこに触れながらもどんどん奥に進んでいく。
「ひ、やぁ···ぁ、やば···待って、イっちゃうから、ゆっくり、ぃ」
「イけばいいだろ」
「あ···!っああ!」
話してる間に2本目が入ってきて腰が浮く。グチュグチュと音を立てるローションのせいで中が順調に拡がっていく。またすぐに3本目が入ってきて中を蹂躙しだした。
「だ、だめ···も、ぁあ···にい、ちゃんっ」
「奥は?ここも感じるのか?」
「ひぃっ!や、やめてだ、マジで···マジでイっちゃうから!」
中で動く指のおかげで俺の中心は熱を持って反り返ってる。
「にいちゃ···も、本当に···挿れるなら、早くっ」
「悪い悪い」
指を抜いて手早くゴムをつけた兄貴、ちゃんと勃ってるし、それは嬉しいんだけど···ねえ、兄貴のおっきくない···?待って、それを入れるならもっと解さないと痛いんじゃない!?
「ゆっくりだよ!!ゆっくりじゃないと、本当に、無理だから!!」
「わかってる」
そこにあてがわれた熱、ぐっと腰を押して兄貴のが入ってくる。十分に解した筈なのに、苦しい、1番太い部分、そこを突破したらあとは楽なはずだ。
「悪い、我慢しろ」
「え、何、な、っ、あアッ!!」
コポッてローションが音を立てる。
太い部分を全部一気に中に入れられた。そのせいでイってしまって一瞬すごい力が入って、スーッと抜ける。
「そのままな」
「···だめ、イってる···今、イってるっ、てぇ···ああ、ぁんっう、うう···っ!!」
そのまま中にグーっとものを押し込んでいく兄貴、痛くない、痛くはないけど苦しい。
「あ、や、ば······」
それが全て入って小さく律動されるとケツの中全部を擦られてるみたいで頭が真っ白になる。いつの間にかまたイってしまっていて怖いくらいの快感に涙を流した。
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