127 / 203

第127話

「今日いけない」 「えー、どうせ帰ってから盛っちゃったんでしょー!!太陽いないなら俺も行かないでおこうかなー!」 朝、腰の痛みと寝不足で行けないって架月に電話をすると文句を言われた。けど、それも仕方ない。 「お前はあれだろ、新奈ちゃんと昼飯一緒に食うんだろ?」 「そうだね、凛ちゃんと2人きりになんてしたら何されるかわかんないし···」 「なら行けよ」 そうして話してると朧が隣にやってきて携帯を取られる。 「おい太陽の弟」 「──────」 「うるせえ、俺は太陽と朝のリラックスタイムをだな」 「───!!─────!!」 「切るぞ、とにかく太陽は今日俺と1日イチャイチャするから。じゃあな」 電話を切った朧、何してんだこいつ。と思いながらじーっと見ているとふんわり笑って俺を抱きしめてくる。 「お前の弟はうるさいな」 「架月のこと、バカにしたら朧でも許さないからな」 「わかってる。バカになんかしてねえよ。たださっき電話で「俺の太陽だからね!!」とか言ってたからさ」 「まあ、ずっと一緒だったからなぁ」 鈍痛が続いてる腰を朧が温かい手で撫でてくれる。 朧の胸に顔を埋めてそのまま眠ろうとしたらケツを掴まれて驚いた。 「やめろ」 「お前のケツ柔らかいな」 「変態」 「その変態の事が大好きなのはどこのどいつですかぁ?」 「俺だけど、何」 朧の首に腕を回してキスをする。 満足げに笑うその顔に腹が立って首筋に噛み付いてやると眉を寄せて俺の頭を撫でた。 「痛い」 「痛くしてるんだよバカ」 「誰がバカだよ」 腰に腕が回されて何度もキスが降ってくる。 それを受け止めてるといつの間にか硬いものが太ももに当たっててゲッと顔を歪めた。 「勃った」 「抜いてきて」 俺は2度寝に入ります。 と朧から離れて布団を深くかぶった。

ともだちにシェアしよう!