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第132話 架月side
「おい太陽の弟」
「あ!太陽に変われクソ野郎!!」
「うるせえ、俺は太陽と朝のリラックスタイムをだな」
「俺の太陽だからね!あんたには貸してあげてるだけだバーカ!」
「切るぞ、とにかく太陽は今日俺と1日イチャイチャするから。じゃあな」
太陽と電話をしてたのにいつの間にか朧になった。
何故だかすごく腹が立って文句を言うとブチっと切られる。
「くっそ腹立つ!!」
「架月飯食わねえのか?」
「食べる!!」
兄貴が用意してくれた朝食を食べて、立ち上がる。
準備をしてまだ時間があることに気づいてソファーに座る。
「電話、太陽からだったんだら?何て?」
「今日は休みますーだって。どうせ激しいエッチしてたんだよ!俺と朧どっちが大切って話!」
「いや、違うだろ」
「そうだよ!」
しくしく、泣き真似をして兄貴に抱きつく。
あれ、着替えてる。しかも、スーツに。
「今日仕事行くの?」
「ああ、今日からは行くよ」
「帰ってくるの、遅いの?」
「さあ、その日によって違うからな」
もし遅かったら燈人に文句言ってやるんだ。そう考えてると頬を両手でペチっと挟まれる。
「いらねえこと考えんなよ、若に迷惑かけるな」
「·········はーい」
「今の間は何だ」
「わかったよ!もう!」
抱きついて顔を兄貴の肩に埋める。安心する匂いを胸いっぱいに貯めて兄貴から離れた。
「行ってくる···」
「ああ」
「行きたくない」
「でも行かねえと単位やばいだろ」
「うん···」
兄貴に玄関まで送ってもらって家を出た。
1人で歩く通学路は寂しくて、学校に着くまでがすごく長く感じた。
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