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第133話

「あらら、架月今日は1人?」 「太陽に捨てられたぁぁぁ」 「うわ、ちょっとやめてよ、気持ち悪い」 学校について自分の教室の席に座ってると凛ちゃんがやってきた。抱きついたら気持ち悪いって言われて離される。 「太陽離れしなよ、ずーっと兄貴兄貴ーって生きていくつもり?ダッサいよそれ」 「凛ちゃんは双子じゃないからわからないんだよ。俺の体半分が取られた感じなんだから」 「まあわかんないけど、とりあえず1人の時は1人を楽しみなよ」 肩を組まれそう言われて、うん、それも一理あるかもしれない。とコクコク頷いた。 「凛ちゃん凛ちゃん、ところで香織ちゃんはどうしたの?」 「んー?今頃家で寝てるんじゃない?滅茶苦茶にしてあげたから」 「······お前もか凛ちゃん」 「何がぁ?」 「熱々な夜を過ごしたのか!」 凛ちゃんの首に手をかける、ぐっと力を込めるとパチパチ腕を叩かれてパッと離した。 「当たらないでくれるぅ?てか俺もってことは太陽も?」 「そうだよ、腹立つ」 「架月は?」 「俺も、まあ、したけど···」 「したんじゃん、同じじゃん」 凛ちゃんから離れて机に伏せる。 俺の場合は兄貴が今日に響かないようにって··· 「···優しいから」 誰にも聞こえないようにボソッと呟いた。

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