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第137話
「明日ぁ?」
「そう。太陽もだからね。兄貴にも連れてくるようにって命令してるらしいからあの人。」
「···わかった、けどよ」
「けど?」
「お前は知り合いだし、そうやって話せる仲だからいいよ。でも俺は初めて会うわけだし、そもそもそう言う人たちと話をするってことが怖いんだけど」
「だよねぇ、俺もそう思う。まあ俺の場合は捕まえられて目が覚めたら···って感じだったからねぇ」
ケラケラと笑う架月、隣で朧が訝しげにこっちを見てる。
また弟かって朧の口が動いた気がする。
「でも、本当全然怖く無いよ。普通に話してる時はね」
「明日が絶対に普通って言えるか」
「さぁ、どうだろう。多分あの人気分屋だし」
「俺が1番嫌いなタイプだ」
朧が俺の腰に腕を巻きつける、その手がモゾモゾ動き出して胸を触られた。ンッと声が出そうになるのを堪えて架月と話を続ける。
「でも兄貴もいるし、大丈夫だよ」
「ま、真守も、いたりすんの···っ」
「さぁ、でも組の方では俺は真守に会ってないよ」
「ん···、ふーん、わかった、ッア···!」
「ちょっとぉ、もしかして今ヤッてるの?──おい朧聞こえてんのか!!」
架月が急にデカイ声を出す。
耳から携帯を話すと朧がそれをとって「あー?何だ」と聞いてる。
「テメェ俺と太陽が電話してる時に太陽に触んじゃねえ!クソが!」
「お前口悪すぎ」
「うるせえ!!テメェ限定だバーカ!!」
「切るぞ」
「切るな!!太陽に代われ!!」
代われ、って言われても今は無理だ。
朧が俺から電話を取った後、すぐに体をひっくり返されてスウェットと下着を脱がされ、濡れた指が俺の中に入ってきてる。
「今代わるのか?いいのか?」
「はぁ?何言って···」
「···ッんぁ!や、朧、待って、抜い···てぇ···」
「聞こえたか?」
「···聞こえた、代わらなくていい。どうぞ楽しんで。でも明日に響かないようにして」
「わかった。じゃあな」
中で動く指が的確にいいところを攻めてくる。
今日はもう散々やったじゃんか。
「朧、待って···今日は、もう無理···っ」
「ああ、散々したもんな」
「だから、抜いてっ」
「はいはい」
指を抜いてもらって、荒く呼吸をする。
そういえば俺が今日落ちてしまったせいで朧はあまり吐き出せてない。それなら仕方ないよなぁ、と朧の履いていたスウェットに手を伸ばして下着と一緒にズラす。
出てきた朧のモノに触れて上下に扱いて軽く首をもたげたところで口に入れて舌で刺激をした。
「ん···まさかしてくれるとは思ってなかったわ」
「ふ、ぅ···気持ちぃ?」
「ああ」
舌で先端をグリグリしてから裏筋を強く舐め上げる。
ドプッと透明な先走りが溢れてきてそれを舐めとるように舌を動かした。
「ちょっと我慢してくれ」
「え?」
そう言われるのと同時に後頭部を押さえられてそのまま律動される。喉奥に物が当たって苦しい、吐きそう、だけど我慢して、「くっ」と朧が息を飲んだのと同時、熱いものが口の中に吐き出された。
「悪い、出せ」
「ん、んぅ」
「おい!」
「っんはぁ···飲んだぁ」
朧を見上げた笑ったら朧も笑って俺の頭を撫でてくれる。
「飲んだのか」
「飲んだ」
「吐き出してよかったのに」
「んー···喉、イガイガする」
「水飲め」
言われた通り水を飲んで、それから朧に抱きつく。
今日はもういっぱい寝たはずなのに朧の匂いを嗅いでるとすぐに眠たくなっちまってそのままコクコクと船を漕ぎ、いつの間にか眠ってしまった。
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