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第152話

「もう1回、お願いぃ」 「ダメだ、明日も仕事あるし」 「やだぁっ」 1回、事を終えた後、足りなくてお願いお願いという俺に「我慢しろ」っていう兄貴に身体をホールドされて動けなくなった。 「やだよぉ···」 「我慢を覚えろ」 「···じゃあキスして、そしたら我慢するから」 じーっと兄貴を見ると小さく溜息を吐いてからキスをしてくれた。舌を伸ばすとそれを兄貴の舌で絡め取られて腰がズクンと痺れるような感覚になる。 気持ちよくてもっと···と強請ろうとしたら軽く舌を噛まれて、兄貴が離れていく。 「終わり。寝ろ」 「···チッ、わかったよ」 頭を撫でられてゆっくり目を閉じる。 頭を撫でていた手は背中に回ってポンポンとリズムよく軽く叩かれて、気がついた時には眠ってしまっていた。 「架月早く起きろ」 「···やだ···ちょ、布団とらないでよ」 いつも起きる時間になっても眠っていた。そしたら布団を剥ぎ取られて寒くてベッドの上で縮こまる。 「学校だろ」 「んー、起こして。それからキスもしたいぃ···」 「わかったから、ほら」 手をもたれて起き上がる。 触れるだけのキスをされて頭をグリグリ撫でられた。それ地味に痛いんだけど。大人しくされるがままになって、静かにあくびを零した。

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