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第160話

「はーい」 「あ!やっと出た!どうせ朧と仲良しこよしやってたんでしょ!!」 「何の用だ」 「もう···話したいことあるんだけど、多分朧も一緒に聞いたほうがいいと思うから今日の夜、家に来れる?」 「兄貴の家に?」 「うん」 架月にちょっと待ってもらって朧に架月から言われたことをそのまま話すと「わかった」と言われ、そのまま架月に返事をする。 「おっけー、じゃあね、まだ兄貴仕事してるからえっと···来てって時に連絡するよ」 「わかった、ていうか朧も呼ぶなんてそんなに大切な話?」 「うん、大切。因みに真守は来ないよ」 「それに対しては期待も不安もなかった」 クスクス笑うと架月が「じゃあ後でね」と言って電話を切られた。 「大切な話があるんだって」 「へぇ···それよりお前の兄貴···いや、お兄さんの家だろ?架月には会ったことあるけどお兄さんってなると俺すげえ怖いし、そもそもお兄さんは俺の存在知ってんのか?」 「知ってるから呼んでんだろ。あ、架月が勝手にやってるなら知らねえと思うけど」 「怖ぇよ!!どうするんだよ、お兄さんに"俺の弟と付き合ってるだぁ?テメェは男だろ!!"とか言われたら!!」 「いや、そんなこと言わねえよ」 兄貴はそんな偏見持ってないし。 兎に角、大切な話っていうのがすごく気になって今からすごく緊張していた。

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