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第183話 R18

視界が0だから触られる感触と聴覚が敏感になる。 「架月」 甘い掠れた声で兄貴が俺の名前を呼びながらキスをする。 「んっ!」 胸を撫でられ、尖りを抓られる。 いつも以上に感じてしまって自分でモノから先走りが溢れたのがわかった。 「足、開けろ」 「っ、う···あ、兄ちゃん···っ」 手を伸ばすと掴まれて、そこから与えられる安心感に息を吐けば兄貴の濡れた指が後ろに当てがわれ中にグッと入ってきた。 「あ、ぁっ···んんっ!!」 「力抜けよ」 「だ、めぇ···ぁ、気持ちいぃ···!」 的確にいい所ばかりを責められて呆気なく果てるとクスクス笑って身体中にキスを落としてくる。 思うんだけど、兄貴って結構俺の事好きだよね。これは多分自惚れじゃないと思う···そう思いたい。 「ちょ、あっもうっ、いれて!」 「まだ」 「やだぁっ!」 「俺の好きなようにするんだよ」 掴まれていた手はいつの間にか離されていて中にある指を動かされながらモノを激しく扱かれる。 「あ、やめ···っ、いやぁっ、や、だぁっ」 「足閉じるな」 「ヒィッ···!た、すけ···っあ、い、くっ」 ギュッと中が締まったのがわかる。 一気に昂まっ快感にに体を支配されて背中がそれた。 「────ッッ!!」 声も出ない、呼吸もできない、苦しいくらいの快感はしんどくて、ただ体を震わせる。 「あ、あ···」 「気持ちいか?」 「き、もち···」 余韻に浸っているとイッたばかりだっていうのに兄貴がペニスを扱いてくる。先端をグリグリと抉るように触られて痛みにも似た感覚が走る。 「や、やめ、痛い···痛っ!」 「なあ、架月」 「なにぃ···っ」 「俺、結構怒ってるんだ」 怒ってる?何に? またイキそうっていうかもう漏らしそうな感覚に陥る。そんな時に手を離されて快感が離れていった。 「あ、っうぅ···」 「お前が誰かに抱かれたっていうの、結構キレてる」 「はぁ···ご、めん···ごめんなさい···っ」 涙が突然ポロポロ溢れてきて目元を覆っていたそれを濡らしていく。それを取ってくれた兄貴は俺の顔を見て申し訳なさそうに笑う。 「お前の方が、辛かったのにな」 「兄ちゃ···ん、あの、お願い···」 「ああ、挿れてほしいんだろ?」 「う、ん···早く、早くちょうだい···」 兄貴に手を伸ばしてキスをする、足の間に兄貴が入ってきて後孔に熱があてがわれる。 「っう、ぁ···ぁ、あ···」 「ゆっくり呼吸しろ」 「あ、兄ちゃ···ま、ってぇ···」 待って、と言っているのにグッグッと中に推し進めてくる。奥にトン、と兄貴のが当たって息が漏れた。

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