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第184話 R18

「やだぁ···も、いらな、いっっ」 「逃げるな」 「ひっ、ぁあ!!あ、あっあっ!」 もう何度目かのそれに意識も朦朧としてる。 兄貴に抱きついてされるがままになってると入ったことないくらいのところにグッとそれが侵入してきた。 「あぁぁアッッ!!」 「あ?突くたび漏れてるぞお前」 「だめ、そこ、だめぇぇっ!!」 涙が溢れて止まらない、もうわけがわからなくなって兄貴に体をベッドに押し倒されてその後も散々抱かれた。 *** 「ん···」 目を開けるとベッドで眠っていた。 隣に兄貴はいなくて時計を見るともう朝の9時を回ってる。 「い、た···」 少し動くだけでも身体中に違和感があってベッドから降りるのも苦労した。久しぶりにあんなに激しくされた気がする。 リビングに出るとそこには兄貴がいて俺の様子を見て眉を寄せた。 「悪い」 「ううん」 ソファーに座る。けどそれが辛くてすぐに横になった。 「ねえ、今朧って桜樹組が預かってるんでしょ?どんな感じでいるの?」 「高崎組の他の奴らとは別のところにいさせてるけど、あいつを見てるのは佐助だから俺はそれくらいしか知らねえ。」 「···早く太陽が退院して朧に会えたらいいのにね」 ソファーで寝転びながらテレビをつけた。 でもどの番組を見ても面白いと思えなくてすぐにテレビを消して真っ暗な画面をぼーっと眺めるだけ。 「架月」 「んー?何?」 「悪い、仕事、呼ばれたから行ってくる」 「うん」 慌てて着替えてからすぐ、「行ってきます」という兄貴をリビングで見送った。

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