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第197話

凛ちゃんがプンスカ怒ってまた眠ってしまい、俺は太陽に話しかける。 「朧大丈夫だったの?」 「あー···まあ、うん」 苦い返事をするから「何だよ」と太陽に聞くと「離してくれなくて」と言って笑う。 「それでどうやって学校来たの?」 「今離したらちゃんと帰ってくるし、帰ってからは好きなだけ甘やかしてやるって言った」 「···えー、それなら帰ったら好きなだけセックスさせてやる、でしょ」 「昨日も散々したからいいんだよ」 腰を撫でる太陽にあらあら、と思う。 「太陽の怪我は大丈夫だったの?」 「そこは大丈夫」 「気遣ってくれた?」 「まあまあだな。昨日はお互い様ってこと」 「へぇ」 どうやらお互いに昂ってたらしい。 仲直りできて何よりだ。 「お前らさぁ、そんな話ばっかりして俺に聞かれてるの忘れてる?」 「凛ちゃーん」 「俺怒ってんだから謝れよ」 「ごめんって」 凛ちゃんに抱き着くと「気持ち悪···離れて」と冷たく返されてしまう。 「反抗期ですかー?」 「あらそうなの凛ちゃん」 「···お前ら嫌い」 凛ちゃんは本当に寂しそうな顔をした。 これはまずいと太陽と顔を見合わせ、それから同じタイミングで凛ちゃんを抱きしめる。 「心配かけて悪かったって。」 「凛ちゃん大好きだよー」 「っ、ちょ、やめろ!」 そう言って嫌がる凛ちゃんだけど、笑顔だったから本当は嬉しいんだってわかる。 「よし、凛ちゃんに太陽!サボろう!」 前みたいに、三人でのんびりとした時間を過ごすんだ。

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