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第201話 R18
多分、兄貴···兄ちゃんも、俺が欲しかったんだと思う。
頭がおかしくなるんじゃないかっていうくらい気持ちよすぎて達してしまっている俺はもうほとんど視界が霞んでいて落ちてしまいそう。
「ぁ、あ···っんぅ」
キスをされて、途端体は震えまた中だけでイッた。
「架月」
「ひっ、ひ···っ、ぁ、し、ぬ···無理、ダメ···もう、無理ぃっ」
「大丈夫」
抱きしめられてまたキスをされる。
兄ちゃんの体温は気持ちよくて、このまま、この熱さに溶けてしまいそう。
「可愛い、架月···あと一回」
そう言われると断ることなんてできなくて、ただ気持ちいいことだけを拾って、気がつけば意識は落ちていた。
***
夜の8時に目が覚めた俺は、体が綺麗になっていることに気づく。
どうやら処理を全てやってくれたらしい。なんて出来る彼氏だ、なんて思いながらゆっくりベッドから降りてリビングに行く。
「兄ちゃん」
「ああ、起きたか」
兄ちゃんは俺に近づいて「体は大丈夫か?」と体を支えてくれる。
「ちょっとだけ重たいけど、大丈夫」
「待ってろ。飯持ってくるから」
兄ちゃんはそう言ってキッチンに消えていく。
俺は言われた通りテーブルの席につき、ついていたテレビをそこからぼーっと眺めた。
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