18 / 25
17話※
この部屋に入って、どれくらい時間が経ったのだろう。時計を見る余裕もないまま、奏汰は何度も、司に翻弄されていた。
「もう…もう、ダメ……っ、ああっ、」
「気持ちいいだろ?もう一回いっとくか?」
ダメだっ!って言ってるのが伝わらないのか、嬉々として司は奏汰のペニスを扱く。
強弱をつけて、上下にペニスを扱き、後ろの孔の奥もぐちょぐちょと音を立てて弄られる。
ペニスも、孔の奥も、両方とも刺激をされると気持ちがいい。だから司の手の中に、あっけなく奏汰は何度も射精をしている。
「……そろそろ、いいか。ちょっと待ってろよ」
そう言うと司は、ずるりと指を孔から抜き、カサカサと忙しない音を立てた。
「つ、かさせんせ…もうできな、」
もう無理だと言おうとして司の方を見る。司は自身のペニスにコンドームをつけていた。硬く反り上がり、びくびくと音を立てそうなペニスにゴムが被される。それを見て、奏汰は息を呑んだ。
次の瞬間、ぐるっと両足を抱えられる。
奏汰の後ろには、熱く硬いものが円を描く動きで、しっかりと密着していた。
「力抜けよ…奏汰…」
言いながら司の腰がゆっくり動く。司が動くたびに、ぐちゅという音が振動となり、自分の孔から一緒に聞こえ、何故かそれがとても卑猥に感じた。
さっき見た司のペニスが入ってくる。あんなに大きなものを受け入れることが出来るのか。少し怖い。
「…っ、ああああ、やぁっ、っ……」
大きな司のペニスが、ゆっくりと奏汰の中に入ってくるのがわかる。
痛くはなかった。
時間の感覚がわからなくなるほど、尻を司にいじられたからだろうか。
それより、司のそれが大き過ぎて、圧迫されていく。みしみしと硬い音を立てているのが怖い。
「つ…かさ……せんせ、や、っ…」
「痛いか?」
奏汰は首を振った。
痛みはないが、ちょっと怖い。そんな奏汰を司は汲み取ったようだ。
「大丈夫だ、俺に捕まってろよ。さっき気持ちよかったところ擦ってやるから」
ゆっくりと…だけど確実に司は腰を押し付けてくる。ニチッと音がしそうなくらい、隙間なくそれで埋まっていくのを感じる。
「…はぁ、ああっ、はぁ、はああっ、」
自分の声がうるさい。止めたくても止まらない声を上げているのは初めてだった。
「や、ば……全部入った…」
と、耳元で司が言った。同時に抱きしめられ、キスをされる。
「もっと…可愛い顔になったな」
笑いながら頬を撫でられキスをするから、みっちりと隙間なく埋められた司のペニスを、余計に感じてしまう。
「はぁ、はぁ、は、は、ああ」
「…お前の中……やばい……」
どくんどくんと波打つ司のペニスと、掠れた声が響く。圧迫されているのが怖かったけど、抱きしめられて落ち着いてくる。
その時
司が腰をぐるりと引いた。
「あああっっ、やあああっっ…!」
痺れるような快感に、力が抜けていく。さっき、何度も司に指で擦られたところを、ペニスで掠められた。そこを押されて何度も射精している。
「動くぞ……いいか、奏汰……」
ゆっくりと司の腰が上下に動き始める。司が揺れると奏汰の奥が擦れた。
「うっ、ああっ、いやぁっ、はああぁ」
気持ちいい…よりも先に、声が漏れる。奏汰の声に合わせて、司の腰の動きが少しずつ大きくなってくる。
ぐっちょ…ぐちょと湿った音。それがぐちゃぐちゃと、激しい音に変わっていく。
逃げたいのに、動けなくなるような甘い痺れがゆっくりと広がっていった。
「そ、そこ…だ、め…でちゃ…う…ああ、」
「ああ…気持ちいいな…」
「きもち…い、」
司の腰の動きが激しくなるたびに、身体の芯がきゅっと縮んで、すぐにふわっと緩む。繰り返されるたび、息が乱れていく。
ゆっくりとした動きから、少しずつ強弱がつけられた。置いていかれないようにと、しがみついていたら、あっという間に激しい動きに変わっていく。
ぐちょぐちょと擦れる音。ばちゅんと肌と肌がぶつかる音が聞こえる。
「奏汰……」
司に名前を呼ばれ、尻を押さえられ、激しく腰を振られる。その度に、奏汰の中で司のペニスが擦れ、細い電流みたいな刺激が何度も波のように押し寄せる。
「ダメ……い……く……」
「ああ…俺も…いきそ……いくぞ」
射精感が高まってくると、腰の動きも大きくなった。大きなベッドが、ミシミシと音を立てるほどの激しさが、いやらしく聞こえる。
「で、でちゃう……っっ、やぁぁっ、」
奏汰は自分のペニスを押さえる。だけどそれが刺激となり何度目かの射精をした。
トクッと出た白濁と快感がぞくりと背中を伝って、力が抜けていく。
司の腰が一段と大きく波を打つ。少し遅れて、奏汰の奥深くに打ちつけている。中でペニスがビクビク動くのがわかる。
「……大丈夫か?」
「…だ、いじょうぶ…です」
「痛くない?身体にちから入るか?」
抱きしめられ、顔じゅうにキスを落とされる。司に気遣われているのが分かる。奏汰は、思わずぎゅっと司にしがみついた。
「どうした? 奏汰……?」
その声は、いつもより低くて、やけに優しい。急にそうされると、胸の奥がきゅっと締めつけられる。
奏汰は小さく息を吐いた。
胸の奥に溜まっていたものが、今にもこぼれそうだ。
__ああ。もう、好きが膨れていく。
流されたなんて……そんな言い訳も、今さら必要ない。そう思えるくらい、司が好きだと、はっきり認めてしまった。
息を吸うたび、胸の内で『好き』という気持ちが静かに増えていく。抑えようとしても無駄で、溢れる前提みたいに、じわじわと満ちていく。
ちゅっ、ちゅっと、小さな音を立ててキスを重ねる司を、奏汰はそっと見上げた。
「……司、せんせ……」
「ん?」
言葉にならないまま、覆いかぶさる司の腕に、さらにしがみついた。
「……よし。明日休みだしさ」
司は、いつもの調子に戻ったみたいに笑う。
「もう一回、いっとくか」
「……は?」
「だって明日も休みだろ? 時間あるじゃん」
「出た……デリカシーない。ムードもないのほんと、ポンコツ……」
そう言いながらも、奏汰の腕は離れなかった。
ともだちにシェアしよう!

