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第15話

「この顔で!…この身体で!…十五歳だって?…お前、自分が何をしたか分かってんのか?…世の中にはなあ、お前みたいなのを狙っている連中が、ごまんといるんだ。その気になれば、もっとまともな相手をいくらでも選べただろう。寄りにもよってあんなしけた野郎にこの身体くれてやったのか !?」 亮介は、激しい怒りを抑えきれず、和也の襟首を掴み上げ今にも殴り掛かりそうな勢いで詰め寄った。 それを見ていた周囲の仲間たちは、慌てて止めに入った。 「おい、もうやめろって!」 「そうだ、やりすぎだ!」 「一旦落ち着けよ!」 「和也責めたって仕方ないだろう!」 部屋にいたのは、亮介、佳孝、優斗、拓海、渉、そして和也を加えた六人。 それぞれが声を上げ、興奮する亮介をどうにか押し留めた。 だが、亮介自身にも、なぜここまで怒りが込み上げてくるのかがハッキリとは分からなかった。 沸き上がる苛立ちを抑えることができなかったのだ。 もっと罵ってやりたかったが、言葉が続かず、結局、手近にあったペットボトルの水を一口飲んでようやく気持ちを落ち着かせると、低い声で言った。 「お前の罪は重いぞ。まあ、懲役七年ってとこだな。それから、あの変態オヤジから縁を切ってやった。あんな奴に一生付き纏われてみろ……その礼もしてもらわないとな」 そう口にはしたものの、どこか考え込むような表情を見せ、しばらく黙ったのちゆっくりと付け加えた。 「けどな、無理やり押さえつけるような真似はしたくない。自分の意思で俺たちに着いてこい」 和也は、その言葉にまるで反応はしなかった、いやできなかった。ただ俯いて誰とも目を合わせようとはしなかった。 亮介の家は、いわゆる資産家の家系である。 父親は東京で会社を経営しており、都心には高額のマンションを第二の住まいとして所有していた。 現在、そのマンションには亮介を除く家族が暮らしている、ただ一人、亮介だけは地元に残っていた。 テニス部のリーダーを務めていること、そして何よりも今の学校を離れたくないという本人の強い意志からである。 家には時折、家事手伝いのものが訪れてはいたが、基本的には、亮介が一人で自由気ままな暮らしをしていた。

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