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第3話
会う度思いは募る。だからこそ自分の気持ちを伝えることが怖い。
でもこのままでは先には進めない。俺が求める関係にはなれない…だから…
「ねぇ。しーはどうしてあんなサイトに登録したの?こんなに綺麗で可愛いし人もいいからわざわざあんなサイト使わなくったって出会いはあるでしょ?声かかるでしょ?」
「えぇ!俺が?ないない!かかるわけないよ!だって俺だよ?」
「無自覚か?…じゃあ何で?何で登録したの?」
しつこいだろうか?
しーは多分やり目とかじゃない。だったらもう既にそういう関係に誘ってるはずだから。
もしかすると俺と同じ考えなのかもしれない。だったら望みはあるかもしれない…
「…うーん…」
答えにくそうにしてるから俺が先に伝えることにした。
「俺は真剣にパートナーを見つけるためだよ。唯一の人と出会いたかった。始めはさ周りが次々と唯一を作っていって羨ましいなぁ俺にもいつかはそんな人と出会いたいなぁ…くらいの気持ちだったんだけど…ああ言うサイトってさ、所謂ヤリ目の人が多いじゃん?正直そういう人と何人か出会ったよ。だけどそんな気になれなかったんだ。こういう人しかいないなら次で最後にしようって思ってしーにメールしたんだ。それで…俺は…しーがいいって思った。しーのこと好きになった。俺と付き合ってください!」
しーは驚いたように固まる。そんな表情が可愛い。
「え?俺?俺と?」
「俺はしーがいい」
しーはそれを聞くと俺が告白したことを理解したのかゆっくりとこちらを見た。
その表情はさっきと違って泣きそうに歪んでいた。
「しー?」
嬉しくてでた表情ではないと思う。たぶん何か…ある…しーが口を開くのをじっと待つことにした。
「…そんなに真剣に相手を探しているなら俺じゃない方がいい。俺は好きだった人を諦めるためにここに登録したのだから…」
しーは泣きそうな顔をしてこちらを真っ直ぐ見据えゆっくりと話した。
以前同じサイトで出会った人に恋をしたこと…その恋は叶わなかったこと…それから数年経ったけどまだ相手のことが忘れられないこと…今でも…愛していること…
…そうなんだ…そいつはバカだな。
こんな人を振るなんて…けど…ありがとう。
そいつのおかげでしーに付け入る隙がある…
しーは優しくて真面目…そして押しに弱い。
これはまたとないチャンスだ。絶対に俺のにする。他の誰にもやらねぇ…どろりと汚い感情が溢れ出す
しーを真っ直ぐ見つめふっと笑顔を浮かべる。そしてしーを捕らえる言葉を…
「俺を利用していいよ。一番じゃ無くたっていい。その人のこと好きなままでいいから俺と付き合って」
その言葉にしーは泣いた。ほらね。お人好しで可哀想なしー。これでお前は俺を拒めない。
ゆるりゆるりと俺から離れなくしてあげる。
好きの感情なんていらねぇよ。お前が俺の隣にいるならそれでいい。お前は俺のだ…誰にもやらない
「答えはすぐにはいらないよ。俺はずっと待ってるから。愛してるよ。しー」
それから更に時は過ぎしーと出会って数年が経った。仕事も軌道に乗りそれなりの地位と金を得られるようになった。しーを囲い込むためには金は必要不可欠だ。
会う度しーに愛を伝え、代わりでいいと言い聞かせ手も出さずただ真っ直ぐ彼を見つめ続ける。
しーを楽しませることに集中し甘やかし俺でいいと…俺でないと受け入れてくれる者はいないと縛り付けていく
そして…
「…みぃくん。本当に…僕でいいの?」
「しーがいい。しーじゃないと嫌だ。しー以外考えられない」
「…僕は…まだ…あの人のことを好きだし忘れられない。ずっとずっと僕の中には彼がいる。僕はみぃくんをそんな気持ちで見てあげられない。同じ気持ちは返してあげられない…それなのに?」
知ってる。そんなこと。そんなことどうでもいい
「俺はしーを愛してる」
そう。俺はただただしーを愛しているから。俺のモノに。俺だけのモノに…俺だけの可愛い可愛いモノになってくれれば気持ちなんていらない。縛り付ける方法なんていくらでもあるから。ねぇ。しー。お前には俺しか無理だよ。そうでしょ?
「みぃくん…ずっと…待たせてごめんね。僕でよければ…宜しくお願いします」
ははっ!やっとだ…やっと…落ちてきた…俺のところにしーが。俺の言う事を何でも聞いてくれる従順で可愛い何にも変えられない俺だけのモノ。けど焦るな。ここで焦れば逃げられる…しーのペースでしーのタイミングで…しーから俺を求めるまで…まだ…まだだ…じっとじっと耐える。
本当は今すぐにでも持ち帰って鎖でつないで犯したい。ぐちゃぐちゃにしてやりたい。けどそれでは俺の求めるモノではないから
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