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第三十章 朝の疼きは、隠せなかった

 朝、夜勤明けで帰宅した俺。この後、高瀬は俺とすれ違うように出勤することを知っていた。そのせいでシャワーを浴びながら、胸の奥がざわついて仕方なくて――。 (恒一……すぐいなくなっちゃう)  高瀬の温もりがやけに恋しくて、俺は湯気の立ち込める浴室で壁に片手をつき、もう片方の手で自分のものを握っていた。 「ん……っ、恒一……」  高瀬に触れられたことを思い出しながら、激しく扱く。どうにも我慢できなくなり、後ろにも指を這わせ、切ない喘ぎを漏らしてしまう。 「ぁあっ…もっとして恒一っ……」 (寂しい……もっと、触ってほしかった……)  高瀬が出勤した後の静かな家で、俺は寂しさを埋めるように一人で慰めていた。羞恥で頭が熱いのに、止まらなかったその瞬間——なぜかガラス扉が勢いよく開いた。 「え……?」  全裸の高瀬が、熱く鋭い視線を俺に向けながら浴室に入ってきた。俺は呆然として動きを止め、手を自分のものから離すことすらできなかった。 「……直人」  高瀬の声が低く、甘く、わずかに苛立っていた。 「俺が出勤したと思って……一人で寂しくオナニーしてたのか?」  俺は羞恥と驚きで言葉を失い、壁に背中を押しつけたまま固まった。指がまだ後孔に入ったまま、情けなく震えている。  そんな俺に高瀬はゆっくり近づき、俺の顎を掴んで無理やり顔を上げさせた。 「こんなに欲しかったのか? 夜勤明けで疲れてるはずなのに、俺のが欲しくて我慢できなくて……一人で後ろに指を突っ込んで喘いでたなんて」 「やだ……恒一……見ないで……」 「見ないわけないだろ」  高瀬は俺の手を掴み、自分の硬く反り上がったものに導いた。 「ほら、触ってみろ。俺もおまえが欲しくて、勃起したまま出勤しようとしてたんだ」 「でも恒一……出勤、する時間なんじゃ……」 「もう遅刻でいい」  高瀬は俺の首筋に歯を立てながら、低く甘く囁いた。 「切ない声が漏れ聞こえてた。俺がいなくなって、寂しくてたまらなくて……シャワーの中で自分のチンコ握って、俺のを想像しながら後ろをぐちゃぐちゃにかき回してイッてたんだろ?」  羞恥で視界がぼやける。俺は首を振ろうとしたが、高瀬に壁に押しつけられ、逃げられなくなった。 「違うって顔してるのに、指がまだ後ろに入ったままだぞ。欲しかったんだろ? 俺ので奥まで犯されたくて、夜勤明けの身体を疼かせてたんだろ?」 「やっ……言わないで……」 「言わせるよ。素直じゃない直人が、俺の前でどんな顔してイッてたか、全部聞きたい」  高瀬は俺の身体の向きを変えて壁に押しつけ、後ろから脚を広げさせた。立ちバックの体位で、熱い先端を窄まりに押し当てる。 「時間がないのに……おまえが喘ぎながらこんなエロいことしてるの見たら、我慢できるわけない」  高瀬は一気に最奥まで突き入れ、激しく腰を打ちつけてきた。 「ああっ! 挿ってる……っ!」 「締まりがすごい……一人でしたくなかったくせに、こんなに欲しがってる」  高瀬は俺の腰を強く掴み、容赦ないピストンを続けながら耳元で甘く激しく責める。 「……やめっ……言わないで……恥ずかしい!」 「恥ずかしいって言いながら、俺のをこんなに締め付けて……本当に欲張りで淫乱だな、直人」  高瀬は片手で俺の右脚を高く持ち上げ、深く激しい角度で突き上げてきた。片足立ちの不安定な体位で、最奥を何度も抉られる。 「あんっ! 恒一、深い……っ! 立ったまま……こんな……」 「立ったまま、俺のでイキたいんだろ? 朝から欲しくて欲しくて、一人で寂しくオナニーしてた罰だ」  高瀬の動きがさらに激しくなる。シャワーの水音と肉がぶつかる淫らな音、そして俺の抑えきれない喘ぎ声が浴室に響き渡った。 「恒一……もう、イく……イっちゃう!」 「イけ。俺ので、朝から寂しかった分まで全部イけ」  高瀬は俺の前を激しく扱きながら、最奥を強く突き上げた。俺は壁にしがみつき、足を震わせながら強く達した。高瀬もほぼ同時に俺の奥深くに熱いものを放ち、俺を抱きしめたまま低く喘いだ。  荒い息が絡み合う中、高瀬はまだ繋がったまま俺の耳元で甘く囁いた。 「……出勤、完全に遅刻だな」  俺は力なく高瀬の胸に寄りかかりながら、掠れた声で答えた。 「ごめん……」 「謝るな。直人が俺を欲しがってくれたことが、すごく嬉しかった」  高瀬は俺の濡れた髪を優しく撫で、額にキスを落とした。 「次は我慢しないで、ちゃんと欲しがれよ? ……俺も、直人に寂しい思いをさせたくないから」  高瀬はゆっくりと俺の中から抜け、俺の身体を支えながら優しくキスを落とした。シャワーのお湯がまだ温かく降り注ぐ中、高瀬は俺の濡れた髪を指で梳きながら、満足げに微笑んだ。  俺は力なく高瀬の胸に寄りかかり、余韻に震える身体を預ける。腿の間から高瀬のものが滴り落ちる感触が、まだ熱く残っていた。  高瀬は俺の耳に唇を寄せ、最後に小さく囁く。 「……朝から、こんなに直人の匂いが染みついたまま出勤するの、ちょっと興奮するな」  その言葉に、俺の身体がまた小さく震えた。  誰もいないはずだった家で、朝の静けさはもう完全に破られていた。 ***  俺はエレベーターの中でネクタイを直しながら、ふっと息を吐いた。時計は、既に始業時間を25分以上過ぎている。遅刻確定……なのに、俺の唇は緩みっぱなしだった。 (直人……朝からあんな顔するなんて、完全に反則だろ)  頭の中が、まだ浴室の光景でいっぱいだった。壁に両手をついて脚を震わせ、俺を受け挿れていた三好。  シャワーの湯に濡れた背中、顔だけじゃなく真っ赤になった耳、涙目で俺の名前を喘いでいた唇。後ろが俺を締め付けるたび、狭い浴室に響いた甘く濡れた喘ぎ声。一番奥を突いた瞬間に、びくびくと痙攣しながら達した三好の身体——全部、鮮明に思い出せる。  特に俺が風呂場に乱入した瞬間、三好が呆然として固まった顔が忘れられない。 (……アイツ、俺が出勤していなくなった寂しさで、欲情を我慢できなくて、自分でチンコ握って後ろに指入れてたんだな)  想像しただけで、下半身がまた熱くなる。三好が一人で俺の名前を呼びながら、切なそうに腰をくねらせてイッていた姿。俺のを想像しながら、寂しさを埋めようと必死に指を動かしていたであろう窄まり。  達したあとも、腿の間から俺の残したものが滴り落ちるのを、ぼんやりと見つめていたかもしれない。 「……くっ」  エレベーターの壁に背中を預け、片手で口元を覆った。 (――朝からあんなエロい顔見せられたら、仕事なんかできるわけがない)  三好の内側はまだ熱く、俺のを強く締め付けて離さなかった。最後に奥深くで射精した瞬間、三好が全身を震わせて俺のを締めつけた感触が、まだ残っている。  会議室に着く直前、スマホを取り出して素早くメッセージを打った。 【直人へ 朝、最高だった。お前が一人で寂しくオナニーしてたの、全部見抜いてるからな。 夜はたっぷり償わせる。覚悟しとけ】  送信して、小さく笑った。  遅刻してるのに胸の奥は熱くて、下半身はまだ三好の感触を覚えているし、会議前だというのに三好の喘ぎ声が耳にハッキリと残っている。 (……直人)  会議室のドアを開けながら、静かに思う。今日一日、仕事なんか集中できる気がしない。頭の中は、朝の浴室で俺を受け挿れて達していた恋人の、淫らで愛おしい顔でいっぱいだった。

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