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第三十三章 不器用な誕生日
今日は俺の誕生日だ。朝から三好が妙にそわそわしているのは、気づいていた。
夜勤明けで疲れているはずなのに、朝食を作りながら何度も俺の顔をチラチラ見る。エプロンの裾を指でいじったり、言葉を飲み込んだり——全部、三好が「何か企んでいる」時の癖だった。
夕方、仕事から帰ると、家の中が少しだけ違っていた。リビングの照明が少し暗めに落とされ、テーブルには手作りのケーキと、明らかに苦戦した跡がある料理が並んでいる。三好はエプロンをしたまま、耳まで赤くして立っていた。
「……おかえりなさい、恒一」
声が上擦っている。
「誕生日、おめでとうございます」
その瞬間、胸の奥がじんわりと熱くなった。
いつもより豪華な夕飯とケーキを食べ終えたあと、三好は俺をベッドに押し倒した。
「……今日は、俺がする」
耳まで真っ赤にしながらも、三好は震える指で俺のシャツのボタンを外していく。何度も指が滑って失敗するたび、三好は「ごめん……」と小さく謝る。その不器用さが、たまらなく愛おしかった。
俺の服を脱がした後、三好は自分の服ももたもたと脱ぎ、俺の腰に跨がってきた。これまでしたことのない、騎乗位の体位だった。
三好は俺のモノを握り、自分の入り口に先端を当てようとするが——。
「……っ、うまく……当たらない……」
三好の指が震え、角度が定まらない。何度も俺の先端が三好の窄まりに触れては滑り、焦ったように腰を動かす。
「直人……焦らなくていい」
「でも……恒一の誕生日なのに……ちゃんと、俺が……」
三好は唇を噛みしめ、必死に俺のを自分を挿れようとする。しかし不器用な手つきで何度も失敗し、三好の太ももや入り口周辺をぬるぬると擦るだけになってしまう。
その一生懸命な姿がかわいすぎて、俺の胸がきゅんっと締め付けられた。
「直人……」
「……ごめん、すぐに挿れるから……」
三好の目が潤み、見るからに羞恥と意地でいっぱいだった。俺は三好の腰を優しく支えながら、甘く囁いた。
「かわいいよ……そんなに一生懸命に、俺を欲しがってくれて」
三好は顔を真っ赤にしながら、ようやく角度を合わせてゆっくりと腰を沈めてきた。
「あ……っ、恒一……挿ってる……」
熱く狭い内側が、俺を包み込む。三好は腰をゆっくり動かし始め、ぎこちない動きで俺の敏感なところを探ろうとする。
「ここ……? 気持ちいい……?」
三好が必死に腰を前後に動かすたび、俺のを使って奥を擦っていく。不器用なのに、真剣に俺を感じさせようとしてくれる姿が愛おしくて、俺は三好の腰を掴んで軽く導いた。
「ん……いいよ、直人……そのまま……」
三好の動きが、少しずつリズムを掴み始める。俺の胸に両手をつき、恥ずかしそうに腰を振りながらも、懸命に俺を悦ばせようとする。
「恒一……感じてる……? 俺で……気持ちいい?」
「ああ……すごくいい……」
三好の内側が、俺をぎゅうぎゅうに締め付ける。俺は三好の腰を掴み、時折下から突き上げるように動いた。三好の喉から甘い喘ぎがこぼれ落ちる。
「んあっ……! 恒一、奥……当たってる……」
三好は涙目になりながらも、腰を激しく動かし続けた。不器用で、時々リズムが崩れるのに、それでも一生懸命に俺を求めてくれる。
「直人……もう、イキそう」
「俺も……恒一と、一緒に……ンンッ」
三好は俺の胸に倒れ込みながら、最後まで腰を振り続けた。
俺は三好の背中を抱きしめ、奥深くで熱く放った。三好もほぼ同時に強く達し、俺の胸に顔を埋めて震えた。
荒い息が絡み合う中、俺は三好の汗ばんだ髪を優しく撫でた。
「……最高の誕生日プレゼントだよ」
三好は、恥ずかしそうに俺の胸に顔を埋めたまま、小さく呟いた。
「……おめでとう、恒一」
不器用で失敗だらけで、でも三好が全力で俺を愛そうとしてくれた夜。俺は三好の温もりに包まれながら、静かに幸せを感じていた。
あれから三日経った夜。三好は夕飯を食べ終えると、珍しく真剣な顔で俺の前に正座した。
「……恒一」
「ん?」
三好は耳を赤くしながらも、目を逸らさずに言った。
「俺、もう我慢しないことにした」
突然の宣言に俺が目を丸くすると、三好は少し声を震わせながら続けた。
「誕生日のお祝いの時、俺……すごく不甲斐なかった。でも、あのとき思ったんだ。恒一に甘えるのも好きだけど……俺も、恒一を気持ちよくしてあげたい。俺だって男だから!」
三好は拳をぎゅっと握り、決意を込めて言った。
「だから……これからは、全部俺がする!」
……関白宣言だった。俺は思わず吹き出してしまった。
「全部って……具体的に、どうするつもりだ?」
三好は真っ赤になりながらも、俺の目を見つめて答えた。
「キスも、触るのも、抱くのも……全部、俺がリードする。恒一がいつも俺にしてくれるみたいに、俺も恒一を……いっぱい、気持ちよくしてあげたい」
その必死で真っ直ぐな瞳を見ていると、胸の奥が熱くなった。
不器用で、照れ屋で、失敗しまくって、でも一生懸命に俺を欲しがってくれる三好。
俺は三好の手を引いて、自分の膝の上に座らせ、耳元で甘く囁いた。
「……いいよ。全部、直人に預ける」
三好は恥ずかしそうに俺の首に腕を回しながら、小さく頷いた。
「……今日は、本気です」
声が震えている。耳も首も胸も、全部真っ赤だ。それでも三好は俺のシャツを一生懸命に脱がせ、震える指で俺のベルトに手をかけた。
「直人……無理しなくていいぞ」
「無理じゃない……俺、恒一を気持ちよくしてあげたい」
三好は俺のモノを取り出し、ぎこちない手つきで扱き始めた。力加減が強すぎたり弱すぎたりして、俺は思わず笑いを堪えた。
「う……ごめん、うまくできない……」
三好は情けなさそうに唇を噛みながらも、俺の先端に舌を這わせた。不器用に舐め、吸い、喉の奥まで咥え込もうとしてむせ返る。
「んぐっ……!」
「直人……ゆっくりでいい」
俺が髪を撫でると、三好は潤んだ目で俺を見上げた。
「……恒一、気持ちいい?」
「ああ、すごくいいよ」
その言葉に三好の瞳が輝き、再び俺のモノを一生懸命にしゃぶり始めた。失敗しても諦めず、俺の反応を一つひとつ確かめながら、懸命に奉仕してくる姿が愛おしくて、胸がきゅんきゅんした。
やがて三好は俺の腰に跨がり、自分を支えながらゆっくりと腰を沈めようとした。
「……挿れる……ね?」
しかし、前回同様に先端が何度も滑り、角度が定まらない。三好は焦ったように腰を動かし、窄まりの周りをぬるぬると擦ってしまう。
「う……っ、なんで……挿らない……?」
「……直人」
俺は三好の腰を押さえて動きを止め、驚きを隠せずに聞いた。前回と今回のことで導き出した考えを、恐るおそる訊ねる。
「あのさ……おまえ、まさか――」
三好は耳まで真っ赤になり、俺の胸に顔を埋めて震える声で答えた。
「……うん。恒一が、初めて……です」
「マジか……」
その言葉が、俺の胸に熱く突き刺さった。驚きと喜びと、愛おしさが一気に溢れてきて、頭がぼうっとした。
「直人……」
俺は三好の背中を強く抱きしめ、掠れた声で呟いた。
「……嬉しい。すごく嬉しいよ」
三好が童貞だったこと。俺が初めてだったこと。それを今、この瞬間に知れたことが、たまらなく尊かった。
「ごめん……もっと優しくする」
俺は三好の腰を優しく持ち上げ、角度を丁寧に調整しながら、ゆっくりと自身を沈めさせた。
「あ……っ、恒一……挿ってくる……」
三好の内側は熱く、きつく、俺を包み込むように締め付けてくる。俺は三好の震える身体を抱きしめながら、最奥までゆっくりと繋がった。
「全部、挿った……直人、すごい……」
「……恥ずかしい……」
三好は俺の胸に顔を埋めたまま、小さく喘ぐ。
俺は三好の髪を優しく撫で、耳元で甘く囁いた。
「俺をこんなに欲しがってくれて……ありがとう」
「いえ……」
「それとワンナイトの時、手荒に何度も抱いてごめん。直人、初めてだったのにな」
三好は恥ずかしさで身体を震わせながらも、俺の首に腕を回してきた。
「あ……っ、恒一の……すごく熱い……」
三好はぎこちない動きで、腰を振り始めた。リズムが合わず、時々抜けそうになるたびに慌てて押し込み直す。その不器用さが、逆に俺の興奮を煽った。
「直人……かわいい……もっと動いていいぞ」
「……んっ、こう?」
三好は俺の胸に両手をつき、必死に腰を前後に動かす。失敗しながらも一生懸命に俺を感じさせようとする姿が、たまらなく愛おしい。
「恒一……気持ちいい? 俺で……感じてる?」
「ああ……すごくいい……直人、最高だ」
その言葉に三好の動きが少しずつ大胆になっていく。俺の胸に爪を立て、腰を激しく打ちつけながら、涙目で俺を見つめてくる。
「恒一……好き……大好き……」
三好の内側が、俺を強く締め付ける。俺は三好の腰を掴み、下から突き上げるように何度も動いた。
「……もう、イキそう……」
「俺も……直人と、一緒に……!」
三好は俺の胸に倒れ込みながら、最後まで激しく腰を振り続けた。
俺は三好を抱きしめ、奥深くで熱く放った。三好もほぼ同時に俺の中で強く達し、俺の首にしがみついて震えた。
荒い息が混ざり合う中、三好は俺の胸に顔を埋めたまま掠れた声で呟いた。
「これからも頑張るね、恒一」
俺は三好の温もりに包まれながら、静かに幸せを噛みしめていた。
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