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第58話 自分の部屋に入るのにノックが必要なのは仕方がない。
普段通り歩いているが、心が急かしてくる。
早く俺の部屋にいるエッチなエストレヤに会いたい。
「廊下は走るな」小学生の頃に言われた言葉が頭の中で甦る。
冷静になれ、落ち着け、焦るな。
必死に言い聞かせながら、競歩のように廊下を進む。
すれ違う人間が目を見開いて俺に視線を向けるのがわかるが、どうでも良いことだった。
学園から寮まで新記録更新したのではと思うほど早く付いた。
自身の部屋の前で呼吸を整えノックした。
コンコンコン
部屋にいる人物に俺を意識してほしかった。
中から返事はなかったが扉を開けた。
部屋にいるはずのエストレヤを探し視界に捕らえると、鏡の前でこちらに背を向けて床に手を付いて座っていた。
「どうした?」
何かあったのかと駆け寄るも、何かか散乱した様子もなかった。
…予想するに、エッチな格好を鏡の前で考えていたのだろう。けど、思い浮かばずに居たところ俺が帰ってきてしまったってところか?
制服のジャケットは着ていなかったが、シャツとズボンは身に付けている。
悩んで悩んで「エッチ格好」分かんなかったんだな。
約束を守れなかった罪悪感から一切俺の方を見ない。
鏡越しにエストレヤを確認するも申し訳なさそうに顔を伏せていた。
その後ろ姿は抱きしめずにはいられない。
「エストレヤ…ただいま。」
包み込むように後ろから優しく抱きしめた。
「ぉかえり…。」
おかえり…俺から言わせたようなもんだけど、エストレヤの口から聞くと嬉しかった。
「エストレヤこっち見て。」
俺を見つめるエストレヤは普段より瞬きが多く、胸の前で手を重ねるほど戸惑いが見てとれた。
不安な時に心臓を隠すように、胸の前で手を重ねるのがエストレヤの癖だと最近知った。
「ただいまのキスして良い?」
唇が触れそうな距離なのに敢えてエストレヤの許可を望んだ。
「ん」
エストレヤは小さく頷き、上目使いで視線があい唇が触れた。
優しいキス。
「鏡の前でエッチな格好の練習?」
「………」
ボタンを一つ外し手を滑り込ませる。
「んっん…ふぁん」
エストレヤは最近では胸だけで大分感じるようになっていて、俺の手に服越しに重ねてくる。
「鏡見て。」
自身の姿を確認させた。
「服の下でエッチな事してても、見た目分かんないだろ?」
エストレヤの首筋を唇で辿った。
「エストレヤ、ちゃんと鏡見て。」
「んっ」
身体をくねらせ快感を逃がしながら、鏡から視線を逸らさないよう健気だった。
ズボンを緩め、手を潜り込ませた…。
「ん?」
「んゃっ」
「エストレヤ…もしかして、パンツ履いてないの?」
「………」
鏡のエストレヤに尋ねても顔を背けられ返事はなかったか、その行動は肯定と見れた。
「これって俺のため?」
「…ぅん」
「こんなエッチな格好で待っててくれたの?」
「……ぅん」
「すげぇ嬉しい。」
「………」
俺のためにパンツだけを脱ぎ、一見分からないような格好で待っていた。
エストレヤを知れば知るほど惚れていくのと似ている。
見た目とは裏腹にイヤらしく俺を虜にするエストレヤを表してる格好だ。
胸もエストレヤのモノも直接刺激する。
「ふぅぁっん…はぁんっん」
可愛く喘ぎながら服の上から俺の手の行方を追ってくる。
「エストレヤ、鏡に映らないようにエッチ出来るか試してみる?」
「ん?」
「今みたいに、俺たちだけが知るエッチな事すんの。」
「………」
「エストレヤはエッチしてるのが映らないように鏡をちゃんと見てれば良いから…な?」
「…ぅん」
それからエストレヤはエッチな刺激に耐えながら真剣に鏡の前の自分の姿を見つめていた。
エストレヤのズボンからシャツを引き抜き、ギリギリの所までずり下げお尻を出させた。
指で解そうと割れ目をなぞれば、そこは既に俺を受け入れる準備が出来ていた。
「ん?エストレヤ?」
名前を呼べば急いで両手で顔を覆い、エストレヤの可愛い耳は真っ赤に染まっていた。
「エストレヤ最高、愛してる。」
ズボンを緩め俺のを取りだしエストレヤを誘導させた。
シャツの裾を握りしめ、鏡に映らないよう必死に隠していた。
「エストレヤ…見て。」
「…んっ」
「どう?俺たちが今エッチしてるの鏡に映ってる?」
「…ぅんん、わかんない。」
「鏡には、仲良く座ってる婚約者が映ってるだけだろ?」
「ぅん」
「鏡の俺たちにバレないようにするんだ、確りみてないとな。」
「?ぅん…。」
膝立ちになり、鏡に手を付かせ動き出した。
「エストレヤ、鏡見て。」
顔を背けていたが、潤んだ瞳に誘うように唇を開き舌を覗かせ妖艶な姿のエストレヤが映った。
顎を掴み、自身が今どれ程淫らな表情なのかを見せた。
「エストレヤ、そんなエッチな顔見せてたらバレちゃうよ。」
「ふぇっ?」
この状況にいつもより興奮…してるのかも…。
「エッチな格好で待ってて」その言葉でパンツを履かないで、しかも自分で受け入れの準備までしてくれていた。
これからはダンスの練習で一緒に帰らんねえけど、これならやれそうだ。
エストレヤって、やっぱすげぇわ。
愛してる。
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