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第97話 エストレヤ イグニス

程なくして扉が開き、フロイント様と先生がいた。 フロイント様の顔色が悪いのはきっと僕の所為だよね…。 学園パーティーでこんなことに巻き込んでしまって申し訳なかった。 「イグニス様。大変なんです、グラキエス様がっ」 「アティが?」 フロイント様の口からアティの名前が出るとは思わなかった。 それに彼は「大変」と言った。 「何かを飲まされたようで体調が…。」 「えっアティは…?」 早く…早くアティに会わなきゃっ。 「多分…媚薬系ではないかと…今部屋で休んでいるんですか…。」 「うん…」 何?早く…早く続きを教えて…アティが何? 「効果が現れ始めて苦しんでます。」 苦しんでる…。 「…効果…?」 あれ?媚薬ってなんだっけ? よく分からなくなってきた。 どんな効果ぎ出るんだっけ? 「イグニス様が行ったら…。」 「大丈夫、僕が行く。」 僕が行かなきゃ。 アティが辛い時、僕が一緒にいたい。 他の人じゃなくて、僕が。 案内された部屋に入るとティエンダ様や先生がいて、ソファにはぐったりしているアティがいた。 「アティ…アティ…アティ」 僕が走り出すと皆が場所を開けてくれた。 アティを僕に気付いて手を伸ばしてくれる。 良かった…僕の事分かるんだ。 皆が見てるとか今は気にならず、アティとキスをした。 次第に激しくなり、噛みつくようなキスに翻弄される。 僕達に気を使い、他の皆は部屋を出ていった。 キスはいつもより激しさを感じて、媚薬の所為かなって思っていると首に移動していく。 獲物を仕留めるように僕の首に噛みついてくる。 「きゃっん゛っ」 切羽詰まったように荒い息で噛みつくアティの姿に少し恐怖を覚えながらも、相手が僕以外じゃなくて良かった。 どんな時でも相手は僕が良い。 いつもとは違う乱暴な手付きにボタンが飛んで、ビリっと嫌な音もした。 普段とは違いすぎる行為に翻弄されながらも苦しそうな表情をするアティを受け入れた。服は投げ捨てられ肌に噛みつかれる。 エッチを始めたばかりの頃は沢山噛まれたけど、最近はキスの痕だけだった身体に再び噛み痕が刻まれていく。 今日は今までに無い程強く噛まれた…本当に食べられてしまうんじゃないかと本能が震えた。 ドサッ 乱暴に押し倒され、アティの荒い息を肌で感じる。 「アティ、大丈夫だよ。」 優しく頭を抱き抱えた。 ズボンもパンツを剥ぎ取られ、僕の知らないアティがいる。 僕の腕からするりと抜け、下半身へと移動してしまった。 今のアティには僕の反応には興味がないのかもしれない。 悲しいけど「媚薬」とは、そういうものだと自分を納得させた。 口に含まれ根本をキツく握り込められた。 「あ゛っ」と痛みから声が漏れても、止めるどころが更にキツく締め付けられた。 「痛゛いっ」と叫び、涙が溢れても今のアティには届かなかった。 先端を塞がれ僕の意思で快楽を放出することは許されないのを知る。 イキたいのにイカせてもらえない。 快楽の中で苦しみばかり与えられるエッチだった。 アティの中に、こんな怖いアティがいるなんて知らなかった。 「アティ…アティ…」 僕の声はアティには届いていなくて、痛みよりも悲しみが大きくて涙が流れた。 僕の身体はアティによって管理され、アティの許可無しではイク事も許されなかった。 苦しいけど構わなかった…相手はアティだから…だけどアティは…。 僕のモノを使いお尻を解していく指も僕の知らないアティだった。 アティ…僕の事、忘れちゃった? 僕を見て欲しくて、アティのする事を全て受け入れた。 痛くてもアティはアティ、僕が全てを受け入れたかった。 休憩の為の控え室に香油の代わりになるものなんて無く、僕のモノだけで解されたけど滑りは足りないと感じていた。 それでもアティは気にすること無く僕の中に入って来る。 挿入の瞬間「ん゛あ゛あ゛あ゛っ」と声が出た。 出さなければ苦しくて耐えられそうにならなかった。 アティにしがみつきたかったが、今のアティは僕と触れるのを避けているように感じソファを握り締めて耐えた。 涙が止めどなく流れ、アティの姿がボヤけていく。 いつもなら沢山キスしてくれるのに…。 アティのを中に感じ余韻に浸る間もなくうつ伏せにされ再び始まった。 まるで僕の顔なんて見たくないって言われているようで苦しい。 …ねぇ、アティ。 媚薬の所為なんだよね? 僕の事嫌いでそうしてるんじゃないよね? 全部媚薬が悪いんだよね…。 「アティ…」 涙が…止まらない…。 心も体も疲弊して反応できなくなると、背中を噛まれて強引に引き戻される。 痛みから逃れようと身体を捩るも、後ろから捕らえられた。 強引に僕の中に入ってくる。 今までとは比べ物にならないくらいの奥を…。 それだけではなく胸もモノも刺激される。 僕のは壊れたように反応していく。 アティの手に手を重ね許しを請うも背中を噛まれて許されなかった。 その後も沢山噛まれた。 僕は自分の手を噛んで痛みに耐えた。 強引に起こされ、アティの上に座らされ自分の重みで深く入り背筋を反らせると、腰に腕を回され中を抉られながら距離が縮められた。 きっと酷いことされてる…それでもアティの温もりを感じると安心してしまう。 アティを身体の中に沢山感じて苦しくて気持ちよくてもう何も分からなかった。 顎を取られ身体を捻り唇が触れた。 ずっとしたかったキス…。 いつものアティのキス。 身体の向きを変えアティの顔を真正面から見ることができた。 漸く視線があって、いつものアティのキスに戻った。 首に腕を回しても許され、普段のアティに戻っていくことに身体が喜んでいる。 甘いエッチに変わり喜びに満たされ幸せの中、気が遠くなった。 気持ちいい感覚で瞼を開けると、アティが僕の身体に口づけていた。 いつものアティだって思うと身体がどうしても反応してしまい、身体の奥でアティのを感じると再び意識が遠退いた。 何度も快楽で意識を失い快感で目覚めるのを繰り返した。 これって夢なのかな? 目覚めるとずっとアティとエッチな事してる。 僕がエッチなのかな? 「アティ…」 名前を呼んで完全に意識を手放した。

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