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第139話 頭にあるのは抱くことだけ

ぐぅ~。 「………腹へった。」 三日間眠っていても腹は減る。 何度目かエストレヤの中でイッた後、空気を読んでか読まずか俺の腹の音が鳴り響いた。 「…ふふっ、公爵様も食事の準備しておくって言ってたから食べよっ。」 「あぁ」 「アティ?」 返事はしたもののエストレヤの上で眠ってしまいそうになる疲労感を感じた。 ずっと寝ていたのに、まだ俺の身体は睡眠を欲していた。 「…風呂入るか。」 「うん…僕が洗ってあげる。」 「マジ?」 「マジ?」 あっ、この世界にマジなんて言葉ないのか。 マジ?といって首を傾げるエストレヤの姿が可愛かった。 「すげぇ嬉しい。なら、早く風呂にいこうぜっ。」 「ぅん」 「………」 「…ぁん…ぁっアティ…お…お風呂…は?」 「ん~」 風呂に行くって言っているのに俺はエストレヤの胸にむしゃぶりついていた。 プックリと立ち上がったのを確認し口を離した。 「なぁ、俺が寝てる時こことか触ったか?」 こことは当然胸の事。 「ぇっして…ないよ。」 「一人エッチは?」 「…ぅんん…してない。」 「ふぅん、なら俺に舐められなくて淋しかった?」 「………ぅん」 「そっか。」 エストレヤの言葉に満足したのか、再びもう片方の胸にしゃぶりついた。 俺の頭を抱えながら感じるエストレヤにしたのは俺だ。 俺が俺じゃなくなっても、きっと俺はエストレヤを抱くだろうな。 エストレヤの反応がきっと俺を離さないはず。 堅物な俺もエストレヤのエロさに完敗だろうな。 エストレヤは俺が記憶を失くしているかもしれないと言う不安が有ったようだが、俺もエストレヤを忘れたくない。 ここまでエロく育てたのに知らないところで手放したりなんかしない。 記憶喪失にならなくて本当に良かった。 反応を見せ始めるエストレヤに気付かない振りで起き上がり風呂場に向かった。 普段なら抱えていくが「今日はダメ」と強くエストレヤに拒否された。 俺が病み上がりだからだそうだ。 問題ないんだけどな…。 悔しくて俺の部屋から直接行ける風呂場に向かう最中もエストレヤの尻に指を挿入しながら歩いた。 俺の出したものがエストレヤの太ももを伝っているのを指で感じる。 エストレヤには胸の前で手を組む恥ずかしがる時の癖が出ていた。 風呂場でシャワーを浴びながら、エストレヤの中を綺麗に流していく。 向き合う姿勢で抱き合いながら尻から俺のを掻き出し、顔を寄せ唇を近付けると、雰囲気で悟りエストレヤも唇を寄せてくる。 既に唇は開き、先走る舌を覗かせていた。 唇が触れると舌も同時に侵入し、俺の口の中にエストレヤの舌があり吸い込むようにエストレヤの舌をもっと求めた。 頭を押さえ呼吸さえも奪い取り、口を離すと荒い呼吸で瞳を潤ませたエストレヤがいた。 呼吸させたいのに唇を塞いでいた。 次に唇を離した時には、エストレヤは薄目で呼吸に意識を集中させていた。 「エストレヤ…」 名前を呼ぶと美しい炎の瞳が出現し俺を捉えた。 「…ふぁ…はぁ…はぁ…アッティ?」 「…綺麗になったか確認する…壁に手をついて…。」 「んっ」 腰を突き出すような態勢をさせ壁に手をつかせた。 指で中を確認しながら己の欲望と戦っていた。 エストレヤに覆い被さり綺麗な背中に唇を落とした。 「綺麗になっちまったな…。」 「…ん?ぅん…ぁっ」 俺は再びエストレヤの入り口に俺のを押し当てていた。 何度も入っていたそこは俺をすんなり受け入れる。 「…アティ…綺麗にっ…したんじゃ?」 俺に確認するために腰を捻る姿はなんとも艶かしかった。 「淋しくなっちまったから…つい…だめか?」 「…ぅんん…だめ…じゃない……あんっ。」 エストレヤの返事を聞いてから入り込んだ。 腰を抱え壁に手をつきエストレヤの中に放つ準備をしていく。 壁についた俺の親指にエストレヤは手を重ね軽く握っていった。 そんな仕草が可愛く、気付かないふりしてエストレヤの背中にキスした。 三日分を取り戻すかのようにエストレヤの身体を貪った。 エストレヤが放ち俺もエストレヤの中に出した。 エストレヤの中から引き抜くのが寂しく繋がったまま後から抱きしめ蓋をしていた。 「エストレヤの中すげぇ気持ちいい。」 「……嬉しっ…んふ…アティのもっ。」 「なぁ、ここに俺のが有るの分かるか?」 エストレヤの腹部に手を当て俺のを意識させた。 「…んっん」 「意識したろ?中がきゅっと締まった。」 「…ぅん」 「これが俺だ、忘れんなよ。」 「ぅん」 軽く揺さぶるとエストレヤも快感を追いかけ始め、先程とは違い俺のを絞り取るように中を締め付ける。 今までとは違う動きをするエストレヤに俺は恐ろしいことを教えてしまったのではと不安が過った。 被害は俺だけだから良いが、今後更にエストレヤから体力を奪うことになりそうだった。 最後はエストレヤより俺のが持っていかれた。 約束通り、座りながらエストレヤに身体を洗われていく。 丁寧に俺を洗っていくエストレヤが可愛くてついイタズラしてしまいたくなる。 だがエストレヤの身体に手を伸ばすと「だめっ」と強めに言われた。 俺の目の前で突起や視線を下にずらせばエストレヤのモノを無防備に晒していているのに、触れることは許されない拷問を味わった。 全身を洗われ二人で浴槽に浸かった。 俺の胸に頭を埋めるエストレヤは安堵の表情だった。 久しぶりだな…。 二人で風呂場を後にバスローブ姿でソファで寛ぐのも久しぶりに感じる。 バスローブの紐を緩めるとエストレヤも気付き俺の手を制した。 これだけやり続ければ抵抗するのは当然か…。 「アティ…お腹空いてないの?」 「ん~もう少しだけ。」 エストレヤのバスローブをはだけ露出させ、抱き寄せる。 俺もバスローブを上半分だけ脱ぎ、肌でエストレヤを感じていた。 「少しだけ…ねっ。」 エストレヤの肌の温度を肌で感じ落ち着き、二人でただ抱き合っていた。

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