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 それから数度コウダを検査した。彼は毎回非常に安定した睡眠を記録した。検査を終えるたび、ヒヤマは様々なことを考えた。それは何か発展的なことというより、むしろ根源的なことだった。  眠りとは。  眠れるとは。  眠れる人間でいるということとは。  そんなことを考えている場合ではないことはヒヤマもよくわかっていた。そんなことよりも、もっと現実的な問題に対処するべきだ。  薬のリソースも無限にあるわけではなく、薬を処方し続けることは人体に当たり前に影響がある。世界はあらゆる意味で逼迫し始めている。  しかし、コウダのあの寝顔や、あのグラフを見ると、思考がそちらに向いてしまう。  彼が見ている景色はどういうものだろうか。彼みたいな人間から世界はどう見えるのだろう。  直接聞けば良い。そんな気もしたが、そんなことに踏み込むべきではないことはわかっていた。  だからこれはきっと、ずっとわからないことだろう。

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