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ソファでコウダはぐっすりと眠っている。ヒヤマはその隣に腰掛けて、彼の美しい寝顔を見つめている。
ヒヤマはコウダの顔を撫で、綺麗な唇に指を当てた。
コウダは深く眠っているので、もちろんそんなことで起きたりしない。
ヒヤマは思った。
ああ、コウダが深く眠れる人で良かった。
そして思った。
自分が眠れなくて良かった。
そんなことは初めて思った。どんなにこの不眠を飼い慣らしても、それに感謝したことなんて一度もなかったのに。
でも、今はそのおかげでこの寝顔を独占できる。
彼の寝顔をずっと見つめられる自分でいられる。
だから、眠れなくても良い。
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