7 / 23
第7話
LINEを交換した日から、小野寺さんから週2回くらいの頻度でLINEが送られてくるようになった。初めは、嘘をついていた罪悪感から返していたけど、小野寺さんとやりとりする内に、打ち解けてきて小野寺さんとのやり取りは、楽しみになってきたりしている。
「なんかキヨ最近、調子よさそうだな。」
真矢さんが、褒めてくれた。
「前はもっと自分よがりだったのに、今は俺たちの音を聞いてる感じがする。元から技術はずば抜けてたから、今の感じいいな。」
小野寺さんとやり取りするようになってから人に興味が湧くようになって前よりもっと2人がどんな音を求めてるのか、俺はこんな音を出したいと伝えることが上手くできるようになってきた気がする。前までは、2人に支えられてた俺だけど今は、2人と音楽できてる気がしてる。
「そう思わないか。ハル?」
「まぁ、そうだな。」
晴彦さんは、最近歌い方に焦りがあり、勢いがある。迫力はすごいけど、見ているこっちは心配だ。真矢さんも「喉が潰れる。大事にしろと。」いつも停めている。俺の演奏は、いつも晴彦さんがベタ褒めしてきたのに、それもない。結局、晴彦さんの喉の大事を思って練習は早めに切り上げた。俺はもう少し練習したかったから家でベースを弾いていた。そこに小野寺さんからLINEにメッセージがきた。「こんにちは。何してますか。」演奏をやめて返信する。「今は、ベース練習してますよ。」「すごいですね。ところで、明日の小テストは大丈夫ですか。」まずい、明日が小テストなのを忘れていた。本当に小野寺さまである。「忘れてました。ありがとうございます。」と小野寺さんに返信して小テストの勉強にかかる。
ともだちにシェアしよう!

