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第13話
目を覚ますと、頭が割れるみたいに痛い。やっぱりお酒なんて飲むもんじゃない。すると、心配そうな小野寺さんが僕の顔を覗き込んでいた。近い。ただ、二日酔いの体は、動けずにいた。
「えと、大丈夫?清?」
なんと、小野寺さんが敬語が外れてて俺の今にしては古風な本名で呼んでくる。酔っ払った俺は何を言ったのだろうか。
「あの、おはようございます。昨日はすいませんでした。小野寺さん。」
小野寺さんはきょとんとした顔をしたあと、ため息をつきながら言った。
「昨日のこと、覚えてないんですか。」
「はい、、、。全く覚えてません。」
敬語になった。いつもの小野寺さんだ。
話を聞くと、酔っぱらいの俺はこう言ったらしい。
「小野寺さんは、いつも敬語だから距離ができてて、寂しんです。俺に敬語なんて使わなくていいのに。同い年なんだし。俺は今から小野寺さんに敬語使わないから小野寺さんもやめてね。」
小野寺さんは、遠慮したが俺は聞かずに、騒ぎ出して近所迷惑になるため渋々聞き入れたらしい。
「わかったよ。キヨさん。これでもいいの?」
「ダメ!呼び方がやだ。さんとかいらなし、キヨって呼んで。」
小野寺さんが優しいので俺はどんどん甘えてしまったらしい。小野寺さんが観念して、キヨと呼んだ。
「なんか、バンドメンバーと同じ呼び方でつまんない。清がいい。」
なんて我儘なやつなんだ。穴があったら入りたい。ここで小野寺さんは俺に「どうして、fat catのメンバーと同じ呼び方をしてほしくないの?」ときいたら、俺は寝てしまっていたらしい。ここまで聞いて俺が悶えていると、小野寺さんが真剣な顔をして言った。「どうして俺には清って呼んでほしんですか。」その目に見られると俺は逃げられない。小野寺さんはずるいのだ。俺は何回めかの覚悟を決めて口を開く。
「俺は、小野寺さんがライブハウスのどこにいても、見つけられます。小野寺さんには、今まで誰にも言えなかったことも話せました。連絡がこないと寂しいです。俺も小野寺さんを好きになったんです。好きだから名前で呼んで欲しいし、敬語は寂しいんです。今まで、迷惑かけ続けてきて、何言ってんだて感じだと思うんですけど、俺は小野寺さんがす、んぶ。」
口を塞がれて続きが言えなかった。みると顔を真っ赤ににした小野寺さんがいた。
「えと、昨日からおれ、浮かれてて今なんか爆発しそうなんで黙ってくたさい!」
真っ赤な顔で小野寺さんがいう。その顔をみるとおかしくて愛おしく思って、手を振り解いた。そして小野寺さんのおでこにキスを落とした。恨めしそうに見てきた、小野寺さんが俺を押し倒して俺は布団に沈んでいった。
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